「悩んでも、しゃあない!」
今年の2/4と、先日の6/19に新聞に安藤忠雄さんのことが載っていた。去年12月に、松山に遊んだとき、「司馬遼太郎の坂の上の雲ミュージアム」に行って以来、この建築家に親しみを覚えていたが、かれが癌治療 […]
歌の集いにて
「やり方が弱い/考えが甘い/攻め方が悪い/言葉が足りない/愛がない」と、Mさんが歌っていた。今日の歌の会は、9人もの表現者と5人の参加者がいて盛況だった。高架下の倉庫の2階は、急に聖地に変貌したのだっ […]
旧友との別れ
やはり“友好の絆”は残っていなかった。久しぶりに再会すれば、昔のような「隔てない口調」(中島敦『山月記』)の会話が蘇るかと、変に期待したわたしがばかだった。向こうはもう何年も前から、わたしとの「友好」 […]
詩:ランタナ
神戸でも芦屋でも、住宅街のちょっとした空き地によく見かける野草、紫陽花のころに 西宮、夙川の土手際のしゃれた洋館の一角にも群生していた、赤と黄の小花が鮮やかだ ちょうどその家の人が、別の花の手入れをし […]
ラストシーン
忙中閑あり、ではないが、思い立って、伊藤健太郎主演の『冬薔薇』という映画を見にいく。この絶頂期からの転落した若い俳優のその後が気になっていたからだが、彼なりに真剣に演技していたので安心した。ただ、脚本 […]
噓偽りなく
何もかもさらけ出して、弱さを隠さず、否定的な思いも避けず……、という私小説的な告白に生きることが、「嘘偽りなく」ではなかろうと思う。若い時は、田山花袋や徳田秋声を身近に感じ、太宰治の自堕落も自分のこと […]
共感こそがほしい!
今回の自分の失態と再起に向けてのドタバタで、一番欲しかったのは「共感」だ。「親切」は身に染みてうれしいが、それよりも苦労や苦心を分かち合って、共に過ごしてくれる機会だ。あたたかい「同情」よりも、ほんと […]
出張「国語サロン」
やっと外部での講座を再開するところまでこぎつけた。高槻の美容室での開催で、もう11年、125回ほど続けている。「言葉の力」「国語力」の重要性を理解してくれる社会人4.5人が参加する。今日は名文鑑賞と朗 […]
山の魅力
高校の山岳部の金剛山登山の付き添いで、久しぶりに山歩きを楽しむ。と言って、5時間くらいの行程で、少し物足らない気がしたが、よく晴れた空から降り注ぐ光と、木々の緑の重なりと、さわやかな風がわたしの心と体 […]
再起の詩
松葉坂を下り 夙川の土手が公園になっていて、緑地を渡る風が涼しい そこの松葉坂を下った川東町の古いマンションの4階301号室が新生の基地に 大変な引っ越しを終え、疲労困憊。 費用も嵩むばかりで、蓄えゼ […]
「言葉の力」を取り戻したい
「この国は言葉から崩れてしまった。」と発言したのは、去年、映画監督の石井裕也氏だった。(毎日新聞、21.7.7.)コロナ禍の激しいころ、「ステイホーム」や「GOTOトラベル」など、耐えがたいほど軽い言 […]
言葉チャート
あなたの頭の中にある言葉を、「好き・嫌い」で分類し、書き出してください。 という「言葉チャート」を、高校三年のスポーツ専攻のクラスでやってみた。いわゆる「受験勉強」の枠外に置かれたかれらは、しかしなが […]
日記棄却
家と塾の引っ越し準備で大わらわの毎日。昨日、家の納戸の中のノート類を整理して、我ながら驚いた。40年間の日記や、20年くらいの修養ノートが段ボールで15箱分くらいあったのだ。自分の几帳面さの塊のような […]
「“カメン”します」 ~ある大学生からの電話~
やっと大学に籍を置くことができ、静岡県三島の大学寮に行っているA君が、この土日、芦屋の実家に戻り、二夜連続で電話してきた。そして、開口一番、「カメンします。」と繰り返す。要するに、折角大学生になれたが […]
生駒越えしてコンサートへ!
たまたま日が重なっただけだが、勤務している高校の山岳部の久しぶりの山行に付き添って、枚岡神社から生駒大原山に、そして、鳴川峠から千光寺(役行者の故地)へと、4時間半ほどの山歩きをしてから、西大寺から北 […]
“断捨離”をして
イダキの応用講座へ行く前に、塾スペースの“断捨離”をして、(塾生の手伝いもあったからだが)意外にスムーズに進み、この分だと引っ越しまでに間に合いそうなので、ホッとしている。とにかく「捨てる」(そうしな […]
“過激な言葉”が祟って
一味違う「国語の学び」を認知症の改善に役立てることはできないだろうかと、知人を介して、ある精神病院にアピールしに行ったのだったが、「ちょっと難しい」という返事が届いた。自分のやりたいことを言える機会と […]
“人物スケッチ”
髪の毛が少ない。年齢にしては、かなり顔が老けている。自分はすごいと信じ切っている。すぐに過激な言葉を使う。自分のことを面白いと信じ込んでいる。人に自分の意見を押し付ける。とち狂ったような、意味不明の意 […]
逡巡から決意へ
引越がこんなに大ごとだとは思わなかった。経費削減と経済再生のために、ここは一番変革のとき!と思い切ったまでは良かったが、蓄えのない孤老に障壁が高く、つくづく住みにくい世の中だと思った。しかも、やっと住 […]
風景を共有する人
肺がんの末期症状のおじいさんがいて、おばあさんが付き添っていた。息子たちはみんな東京に出ており、おじいさんが亡くなれば、おばあさんは長男に引き取られて東京に行くことになっていた。生まれ、育ち、嫁いで子 […]
五月雨に物思いをれば
「古今集」、紀友則の歌に、 「五月雨に物思いをればほととぎす夜深く鳴きていづちゆくらむ」とある。 平安朝の貴族も長雨の中、日々の物思いに沈んでいたのだろうか。一般に、「古今集」の歌は、写実ではなくて、 […]
「社会的な信用ゼロ」
昨日の「大安」の転居先決定の件は、保証人がないので、ダメ(になりそう)。最初から、そのことは言っていたのに、仲介業者が安請け合いしたのだ。それでも、「ほんとうに兄妹も親戚もないのか」と再確認するので、 […]
大安吉日
♪もうこの世にゃ住む家がありゃしない 高田渡の古い歌を口ずさみながら、今日も家探しをしていたが、なんとちょうどよい住処が見つかったのだ。親切な不動産屋と一緒に、「そろそろ決めないと……。」と話しながら […]
「ほんの小さな勇気の集合」
今日から、別の学校の「放課後講習」なるものに出かけた。頼まれれば、それがあまり稼ぎにならなくとも、とにかく引き受けることにしている。初対面の初授業ほどワクワクするものはない。ほんの少しの勇気はいるが。 […]
詩:走り梅雨
走り梅雨 この憂鬱は、昨日は晴れていたのに、今日降る雨のよう 沖縄の梅雨前線が北上して、曇りや雨の日が続くとのこと だがまだ本格的な雨の季節でもなく、気が早い心配なのかも あまり深刻でもなく、さりとて […]