“シングアウト”
“シングアウト” めぐる春の水光る/川のほとりのネコヤナギ 春を告げる花なのに/心をひらく人はなし 同じ土同じ草/変わりはないのか悲しいぞ 人は去り時は流れ/変わっていくのか悲しいぞ ( […]
白鷺の白い羽に
冬枯れの夙川に佇んでいる白鷺の、その純白ぶりに打たれてしまった。どうして汚れることも、みすぼらしくなることもなく、あんなに真っ白なのだろうか。その白い光が黙示禄のようにも思えて、あれは「命の光」なんだ […]
書いて、書いて、書いて!
神戸の大震災から28年目。思えば、あの頃から「ひとり」だったのだ。その前の年、母が死去し、関東大震災以来、地震のことを怖がっていた人に、恐怖を味わせることがなくてよかったと、まず思ったこ […]
夜の御所を横切って
多分、わたしにとっては、初めての二日連続「高句麗伝説」。昨日からの高揚がさらに深まり、「五女山行」が目前に迫った感覚に。久しぶりの京都府立文化芸術会館。行きは京阪出町柳から歩いたが、帰りは、一度通てみ […]
越えていく力
世間の常識では「無理」なことであり、ひとは変わらないのが「事実」であっても、ここに来れば、運命からは解放され、宿命的なことも変容できる!でも、即効的で効能的な利益ばかりを求めるのは何となくはしたない。 […]
“鹿電車”に乗った!
学校の3学期が始まった。帰途、上本町から電車に乗ろうとすると、なんと鹿電車がやってきた。奈良公園の宣伝なんだろう、全車両ラッピングされ、車内にも大きな鹿が描かれ、吊革にも鹿がついている。4年前の遭難野 […]
“この一年”
もう20年近く「この一年」を続けている。一年間の日記やノートをもとに、あらためてまとめ直す作業であるが、なかなか大変で、いつも年末の大仕事になる。ただ、今年ほど、この作業をやってよかったと思ったことは […]
詩:”閲兵”
〔何があっても強く美しく生きるために、「掃除・整理」、「書く」が武器になることを確認しました。〕 “閲兵” 書架にきれいに整理した本が並んでいるのを眺めて まるで前線に出征する将兵を閲兵する将軍の気分 […]
師走の煤払い
自分の無知ぶりも無能ぶりも、そして、精神の弱さも、さらには生活態度のだらしなさも、すっかり掃除してしまった。いや、掃除してもらったというべきか。そして、不思議にさわやかで、やる気十分! とにかく、昨夜 […]
「新オキシトシン」
とても真摯な感じと深い哲学的思索を導くようなコンサートだった。「生命の美しさ」の前では、科学的な分析やしたり顔の情報も、すっ飛んでしまい、「どこまでも続く愛」こそが、わたしたちを導いてくれる恒星なのだ […]
高麗江からの出港!
「ちょっと!今日のはすごかったね。」 と、神戸のOさんが何度も何度も言う。この人、「私は頭が悪いからなにも分からない、語れないのよ。」とよく言うのであるが、何に、ちゃんとわかっているのだ。隣りの福島か […]
“生きる糧”を得に!
あす、仲間の車に乗せてもらって、東京の「高句麗伝説」に行くことが決まっているので、もう今日から気持ちが高揚しています。朝、白川静さんの『初期万葉論』を読んでしまって、白鳳・天平の間のわずか20年くらい […]
「素人のための、素人による、素人の歌」
「素人のための、素人による、素人の歌」 朝、六甲の山並みが白くなっていた。初冠雪だ! 心がワクワクする。わたしが生まれた4月7日、東京杉並区馬橋は、真っ白に積雪があり、産湯の捨て所に困ったと聞かされた […]
詩:民謡「南部牛追い歌」
あす、表現の会があるので、歌い、朗読しようと思って 民謡「南部牛追い歌」 田舎なれども南部の国は西も東も金の山 コラサンサエー 今度来るなら持ってきておくれ奥のみ山のなぎの […]
浪人生に言い寄られて
母親が病的なクレーマーで、「あんたなんかの顔もみたくない。」といつも言うのだそうだ。父親も呆れ果てて、家にも寄り付かず、息子の自分ともほとんど会話しない。妹は一人いるが、これまた能天気で、何も考えずに […]
k北風の中で
舗道に散り敷いていた落ち葉がすっかり掃除されてしまった。榎も椋も桜ももう枝だけになって、冬空を支えている。今日は北風が強い、びゅうびゅううなり声も聞こえる。どんどん時は流れ、季節は変わり、人生は積み重 […]
山の姿を眺めて
四階の自宅から、遠く六甲山系の摩耶山が見える。西に連なる尾根筋の向こうに尖った三角の峰が望め、どう考えても、摩耶山のはず。しかし、実は、その小高い峰は長峰山(688m)で、その左に少し低く連なるのが摩 […]
「コロナ」接近
夕方、学校の同僚から電話あり。「コロナ陽性者」になってしまったが、先生は、体に異変はありませんか、と。昨日は、福井のWさんの罹病を知り、一昨日は、塾の支援者の一人が陽性で自宅療養中との連絡があった。こ […]
詩:軽トラに乗って
軽トラに乗って 今年は、よく軽トラに乗る 引越しと、今日は本箱を運ぶため いつもはスクーターで十分だし マイカーの余裕なしだから 浜の店で、軽トラを借りて 冬の街を家まで往 […]
詩:冬の朝の車窓
高層住宅の壁面に朝日が輝き、広がる冬の街を淡い黄色に染めていく 工場や施設、そして、大きな樹木、お寺、公園が見えたり隠れたりし 大きな川を渡り、運河のようなところも過ぎ、通勤電車が疾走していく やはり […]
死について
耳鼻科の待合室で、田坂広志著『死は存在しない』を読んでしまう。おかげで、子どもの泣き叫ぶ声も、不親切な医者の態度も気にならなった。最先端量子科学が示す「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」の紹介で、その見 […]
打出浜のコンサートの夕べ
琵琶湖岸、打出浜。黄葉したメタセコイアが最後の輝きを見せて、夕闇に沈んでいく。叡山も比良も湖の向こうに沈んでいく。450万年來の晩秋の光景。大宮人の船は待っても来ないし、木曽義仲の憤死、明智光秀の悲し […]
易行楽行
難行苦行しなくては、とても自分は解放されない思い込んでいた。これも学校教育の弊害かもしれないが、勉強努力をしなければ、到底ましな人間になれないぞと言われ続けてきた。自分の好き嫌いやその場の感じだけで判 […]
詩:かなしみ
いつも講座やコンサートが近づくと、自分が金銭面でも精神面でも「限界状況」になっている。「このままではだめだ。何とかしなくては。」と焦りにも似た気持ちで苦しんでいる。それで、下記のような詩を書いて、やっ […]