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春を感じる朝に(手紙)


昨日は、まだ19歳なのに、いくら言って聞かせても分からない青年に、すっかり腹を立てていました。(かれは一浪生で、この春の再挑戦が全くダメで、「何でですか⁉」とお門違いの電話を何度もしてくるのです。)その「負のスパイラル」から抜け出すには、思い切った軌道修正、意識改革が必要じゃないかと言うのですが、かれは動きません。学歴とか、偏差値とか、家庭に関して、全く保守的で、融通も利かず、自分を変えようとしない態度に呆れ果てました。「いい大学に行き、いい会社に入るのが、一番真っ当なこと。」「高卒なんか人生の終わりだ。先がないじゃないですか。」「とにかく大学生になって、モラトリアムを満喫したい。村上春樹の小説の登場人物たちのように。」「みんなそうじゃないですか。」「少数派にだけはなりたくない!」――自分は本をよく読む文学愛好家で、「有名大学」に入り、文学の勉強するのが目的だと言い切るから、余計に腹が立つ。かれは1行も書かないで、作家志望なのだ。

でも、なぜわたしが怒るのかもわからないらしい。自分なりには真っ当なことを口にしていると思っているのだろう。「いい大学」って、何を基準に言っているのか。「偏差値」の高さ=「賢さ」って、おかしくない?「経済的事情などで大学進学できず、それでも一生懸命に働いている人への冒涜ではないか。」「もう時代はそんなことを言っている場合じゃなく、どんどん変化しているのに、なぜそんな“常識”にはまっているのか。」――家庭的な問題も抱えており、両親とは会話がなく、少年期の「トラウマ」(?)が、自分をすっかり「臆病」にしてしまったともいうかれを、かわいそうには思うのですが……。

こういう青年(かれは学校での教え子で、塾生ではなく、わたしを慕ってくるだけなのですが……。)に、どう接していくのがいいのでしょうか。あるいは、もう放っておくしかないのでしょうか。十分に寝て、気持ちは回復したので、書いてみました。(2/28)

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