“孤独”に会いに行く
暮れなずむ西ノ京、薬師寺の堂宇の傍を列車がかすめていく。今日の「出会い」の火照りが体にあり、心地よい疲れの中にいる。 大和郡山の平端で開催している「大和言の葉サロン――万葉に学ぶ集い」も、もう14回目 […]
「病気にしがみつく大人の醜悪」
土曜日に学校でうつされたのかも、喉の痛みと鼻かぜで、ぐったりしている。それでも、「その未来は幸せか/希望は言葉の中に」というインタビュウ記事(朝日新聞、1/6)に導かれ、多和田葉子の『献灯使』を読んで […]
阪神淡路大震災29年 “際に立つ”
あの時、妙に高揚していたのを覚えている。大震災に遭い、その破壊力のすごさに驚き、命の危険に戦き、絶望と悲観の真っただ中にあったのだけれど、不思議と「生きる力」は、滾々と湧き出ていた。「終わった!」と思 […]
“青き風”に吹かれて
今までに聞いたこともないような音と、全く新しい響きが、いま、この空間にいることの歓喜を掻き立てる。そのリズムが、わが胸に共鳴して、頭の闇を追い払い、体が飛翔しそうになる。ああ、わたしはなんという幸せ者 […]
そんなに運が悪いわけではない
いやあ、焦ってしまった。明日の新幹線のチケットを紛失してしまった、と思って。1時間以上、手帳や財布、ファイルや引き出し、果てはゴミ箱までひっくり返して探すも、見つからない。ああ、やっぱり年末からついて […]
詩:白いコーヒー
“白いコーヒー” 遠い地の戦争で頭を固くし、双方の指導者の発言を憎み 近い地の地震に体を強張らせ、事故や事件に心を痛める そして、自分まで生きていくのが嫌になり、日々がつまらな […]
レジリエンス
レジリエンス J・リフキンの用語:回復力:「回復だけでなく、自然に適応し、共存する能力。」 どうやらわたしの年齢(80歳)が問題で、派遣が打ち切られるそうだ。くだらない理屈だ、と吐き捨て […]
電源を入れ直す
実は、昨日の朝からPCのインターネットが接続できなくなって、いくら修復を試みてもなおらず、気になって気になって仕方なかった。で、「存在論」も上の空、自分の愚かさにあきれながら聴いていた。それでも、「深 […]
わたしの元旦
元旦の朝の恒例になってしまった金剛登山、同じことの繰り返しではだめだと思いつつも、朝5時半に起きて、出かけてくる。そして、やはり行って良かったと思う。わずか3時間の歩きでは、物足りなさもあるが、伏見峠 […]
「限界」を越える
[ピアノ演奏] 激しく上下する音、躍動的な響き、厳しく交錯するリズム……、まるで必死に悪しきものと戦って、予断を許さない現実に立ち向かっていくような真剣さが伝わってきて、わが身の体たらくを責め立てるよ […]
「一矢報いる」
なんと藤井聡汰名人(21)が丸山忠久九段(53)に敗れたと!(毎日新聞12/24) このところ、「能力」のことが気になって仕方ないわたしには、“朗報”であった。もう誰にも及ばないだろう才能を秘めた藤井 […]
「身のほど知らず」
年末の西宮神社へ行き、おみくじを引いたら“凶”だった。一昨日は、急にTVが故障してしまって、慌てたし、昨日は、開催した教室に参加者が来なかった。それでも、なにこれからリスタートと、思いを立て直していた […]
“誉め言葉”
わたしは、常日頃から宮崎先生に「美」を感じています。 まず、第一に教育面では、ホワイトボードに書いてくれることや、配布されるプリントから、先生の国語に対する情熱に、「美」を感じます。そして、服装の面で […]
詩:富有柿
富有柿 心根情直せばなおる 色の黒いのは直されぬ 色が黒いたて見下げてけれな 味は大和の吊るし柿 (秋田の古い掛唄ノートから) 「宮田熟穂資料」 贈られた […]
受験生を前に
ほとんどの生徒は推薦入学が決まり、ざわつく、うるさい教室で、「共通テスト」を受験すべくAくんは、ほとんど寝ているか、“内職”ばかりしている。 これまで、どの考査でもトップクラスの成績をあげてきた優等生 […]
“存在爆発”
昨夜のコンサート、感謝感激!こんな「安心立命」の世界に居ることに、もう言葉もないほどの感動を受けた。休憩の時、知人が、「もう存在爆発ですね。全然表情が違います!」と言ってくれた。大阪で買った、井筒俊彦 […]
向こうを見て!
応用講座・存在論:2023. 11.25..メモ 宮崎隆(2023.11.26.) 存在論(「存在現る」と「存在を表わす」との違いについて尋ねて) *対象化 […]
「存在を表わす」
「存在を表わす」 「存在」は、英語のBeingとは違って、「存」は維持、「在」は居ることを意味し、去来する動的なものだ、と鷲田清一が、和辻哲郎の「人間の成り方、それを存在という概念で現わそうとする」と […]
「あれ」嫌い⇒アレルギー
球技ができないわたしは、野球なんか、どうでもいいことなのだが、やはり地元の阪神タイガーズの優勝はうれしい。しかし、それは熱狂にほど遠く、むしろ不満や恐怖を秘めているものであって、複雑な気持ちなのだ。 […]
新任教師の気分!
どうしたらいいのか、その方法や方策を尋ねても仕方ないと思って、質問を控えていたが、お話を聞いているうちに、心が素直になり、ここにきて賢しらぶっていても仕方ないと思って、「生徒たちに勉強させるのには、ど […]
どうしたものか
昨日、「バトコイア神戸」という表現の集いに参加してきたが、そこでリーダー格のシンガーが、山口県上関村の核の中間貯蔵基地受け入れに反対しようと署名を呼び掛けていた。わたしも反対署名したが、複雑な思いであ […]
導き手の死
さっき、フェースブックに知人が片桐ユズルさんの死(8/6、パーキンソン病で入院していて、そのまま老衰死。93歳? 昨日、家族で密葬したとのこと。)を告げていて、ショックを受ける。25歳くらいのときか、 […]
詩:堺・深井の秋祭り
堺、深井の 秋祭り 奈良時代(727年)、僧行基によって建立された土塔が残る深井東町の組に、生徒がいることもあって、あいにくの天気ではあったが、祭り見物に。 地車が大勢の人 […]
「あべのハルカス」
午前中、曇天で、むしろ蒸し暑かったのに、一雨あって、急に秋らしい好天になる。帰途の車窓、「あべのハルカス」が、その薄緑の側面を輝かせて、高く起立しているのが見え、孤独と自立と自負とを思ってしまう。 中 […]
「志望理由書」
いま、高校三年生は、推薦入試の願書づくりに大変なとき。「国語の先生に見てもらいなさい。」と担任が気軽に振ってくるが、これは、そう簡単なことではない。それ相応の「手当て」があって、しかるべしと思うものの […]