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「限界」を越える


[ピアノ演奏] 激しく上下する音、躍動的な響き、厳しく交錯するリズム……、まるで必死に悪しきものと戦って、予断を許さない現実に立ち向かっていくような真剣さが伝わってきて、わが身の体たらくを責め立てるような思い。それでいて、何か安心できるような思いも起こって、ついつい茫然自失の、いや佳境に酔うような気分にも。ここにいることの喜びを身体で感じる。

 

だれでも限界は越えられるのだ、という思いを「一矢報いる」という言葉に載せて語ろうとして失敗。そこをありがたくも指摘してくださり、救済の手を差し伸べてもらった。講座に行く前、「この1年」という振り返りをしていて、あまりにも自分の進歩ののろさにあきれ、落ち込んでいたが、それは、意欲と真剣味が足りないことだと、ピアノ演奏を聴いていて思っていた。
たくさん本を読んでいるわりには、先生のように、ちゃんとその主題を捉えられていない。日本の古典や近代小説についても、深い理解に至っていない、ましてやマルクスやニーチェやハイディガーに至っては、とても読んだなんて言えたものでもない。でも、それは変に生真面目で、頭の固いわたしが悪いのだ。何がしたいのか、何を学ぼうとするのか、の意図や情熱が足りないのだ。そして、自分なりに絶対この道を行くと思うことがぶれるからいけないのだ。
さらに、すぐに「金がない」ことに戸惑ってしまう小心も、先生は指摘してくれた。「預金通帳が豪勢だったら、それで幸福なのか」と。経済的才覚の少なさを絶対視してはいけないのだ。さらに、藤井聡汰さんや、大谷翔平さんたちを見ては、あれは天才、ああはなれないと思って、変にひねくれた思いになるからいけないのだ。「一人一人違っていて、それでいて一人一人の魂の光は輝いているのだ。」と教えてくれた。もう一度リスタートだ!(12/29)

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