言葉の感化力

言葉には、理屈抜きに人の心にパっと働きかける力があって、それを「アフェクション・パワー」（言葉の感化力）と呼んでいる。「語感」は、意味を越えた不思議な力といえるが、語の意味内容も深く影響していることを考えれば、「感化力」の方が適切だと思う。これには、もちろんプラスの力とマイナスの力があり、人によって、時によって、いろいろ変化が伴うものである。だが、時折、「自分の好きな言葉・嫌いな言葉」を書き出してみることが、言葉の修養においては、とても大事なことなので、いつも授業やレッスンの初めにやってもらうことにしている。そして、できるだけマイナスの言葉、ネガティブな言葉、嫌な言葉は使わずに、プラスの言葉を多く使用すれば、幸運に恵まれるよと話す。

今日の高校三年生の「好きな言葉」をいくつか紹介したい。

＊分かる／良い／好き／お金／合格／本／楽しい／一緒に（女子）

＊協力／個性／積極／人間・明鏡止水／お神酒／妹／本／おやつ（男子）

＊自由／ハンバーグ／夢／友情／家族／ありがとう／花／努力／春（女子）

＊好き／楽しい／うれしい／おいしい／自由／休み／静か／信頼（女子）

＊あきらめない／上を向いて歩こう／ナイス／すごい／ワン／春（男子）

因みに、「嫌いな言葉」には、「暴力／ばか／花粉／英語／戦争／地震／興味ない」などあり。「好きな言葉」を発表してやると、教室が明るくなるし、こちらも機嫌もよくなる。