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「脱け出す道」


早々と明日は休校に決まってしまった。美しい夕空を見ていると、台風情報が信じられない。災害の前に「備え」を、といくら言われても、どうしようもないと思うばかり。これって、今、新しい時代になって、それこそ「存亡の機」なのに、わけのわからないまま、右往左往している自分そのものだ。先生の傍にいれば大丈夫、なんて甘えていてもだめだろう。ゲーリー・ベッカーの「人的資本理論」というのを知り、能力主義が道徳的に正しいのだといわれても、その「能力」が問題だろうと思う。「その存在が邪魔だ!」と言われれば、もう頭を抱えて下を向いてしまうしかない。台風の過ぎるのを待つしかないか。
だが、今朝の毎日新聞で、「学び直し、80歳で起業」した女性のことを知った。今88歳で年5億円稼ぐという。プラトンも「金を稼ぐ能力」は別に考えているようだが、いろんな自分の能力を見いだし、試行錯誤を繰り返し、「明日死ぬかのように生きる」しかないだろう。いや、そう「悲壮」ではないのだ。「脱け出す道」がすぐそこにあるように感じて、通信を送ったり、教材研究したり、本を読んだりしている。

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愛のしほり
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マドリードのギャラリーにて