縄文の女神の微笑み
重い荷物を持ちながら、マンション前の坂道を歩いていました。不意にカサコソと落ち葉の奏でる音が聞こえました。サーっと吹く風を纏いながら舞うダンス。なんて軽やかな舞いなんだろう。その落ち葉の舞いの中を歩きながら、私も思わずステップを踏みたくなります。重い荷物も気持ちも軽やかになりました。
部屋に入るなり息をのみました。高台に建つマンションのガラス張りの部屋から見えた夕空。淡い墨色の大きな雲の一部が乳白色に光り輝いています。雲を包み込むピンクの空。ときめきのままベランダに出れば、右手には美しい水色の空が交差していました。この光景を知っていると、突然記憶が蘇りました。どうしても見たかった「縄文」強烈な西陽が照りつける中、一歩一歩歩いたあの日。退院後の自宅療養中に訪れた国立博物館で、突然現れた「土偶、縄文の女神」立ち姿から発するエネルギーは宇宙美そのものでした。あの日の帰宅後に見た夕空が、今ここにありました。縄文の女神の微笑みです。あれから何年月日が経ったのでしょう。今、生きている。すべてに感謝しかありません。
先生のお話をライブで参加できず、今配信をお聴きしています。最初に言葉があって、自分という存在を創る。言葉で先取りし、わかっていくこと。始まりとは何か。何度も配信をお聴きして、つかみたいです。
