KEIKO KOMA Webサロン

22日応用講座、23日コンサートを経験させて頂いて。


いだきしん先生、お誕生日おめでとうございます。高麗恵子様、会場では、お優しくお迎え下さいましてありがとうございます。スタッフの皆様、いつもありがとうございます。

沖縄戦没者慰霊の日は、「戦争」「平和」の言葉さえ知らずにいた幼いころから、摩文仁の丘に向かい、正座して祈ることを教えられてきました。「戦争で亡くなった方に、お祈りしなさい。」「世の中が平和になるように、お祈りしなさい。」と大人たちは伝え続けています。その日、学校は休みとなり、家の人から戦争時の話を聞いたり、戦争をテーマとした本を読むことが宿題でもありました。 23日が近くなると、幼い頃戦争体験のある学校の先生たちは、授業はやめて、お話し下さいました。貧しくしていた生活の事も聞きました。過酷な中でも、工夫して明るく過ごした事も話して下さいました。だいぶ高齢の先生がいて、虐殺にかかわってしまい、何人もの人を殺めてしまったことを語る先生もいました。どんなにお辛いお気持ちで語って下さるのか、はかり知ることはできません。辛い経験から、多くの大人たちが「内地(本土)の人間は、ひどい。沖縄を馬鹿にしてきた。見捨てた。だましてくる。」と怒りを表すのです。その考えは、ずいぶんと私の中で、同じ世代の中でも、沁みついていたことでした。教育は恐ろしいです。多方面からものを考えてみることを教えてくれた大人に、会ったことはありませんでした。故郷を離れ生きることを選んだ私に、大好きだった親戚の叔父は「裏切者!」と吐き捨てました。もう他界しましたが、それ以来会う事はなかったです。沖縄の問題を父と話すとき、「お前は、出て行った人間なのだから。何も沖縄の事は話すな!」と怒鳴られます。私は語りたいだけなのです。父の胸の内を教えてほしいだけなのです。うちは変わっている家族かもしれません。私の家族内では、沖縄の抱える社会問題を語り合うのは、ご法度です。たまに帰省すると、私が、外に出て道を歩くことも、母は嫌がります。近所の目があると言います。少し散歩するだけなのに、内地で生きている人間が、外で歩くのはみっともないと叱られます。とてもしんどいです。しかし今ならそう考え生きるしかなかった方々の生き様、お気持ちはちゃんとわからなければいけないと学びの中にあります。話を聞いて、本を読んで、わかったという事でもないので、簡単ではないのですが、私の中で、次々と湧き上がる疑問を、抱えきれなくなる心身の重さを、いだきしん先生や高麗さんにお会いする事で、わかる方向へと導かれ、重いものが解き放たれてゆくことは、ありがたいです。

私がとても懐いていた、母方の祖父母は他界しており、戦争の時のことを話すのは辛いと言って、話してはくれませんでした。けれども6月23日のある日、祖父は私と2人でいる時があって、あふれそうなくらいの大きな涙をこらえて・・「飛行機が故障したんだ。自分だけ助かって。友達は特攻機にのって、みんな死んでしまったんだ。 だから、あの時の話は、したくないのだ。」と方言と共通語の混じった言葉で、ポツポツとつぶやくように話してくれました。母に伝えたところ、母は嘘を言っていると何故か怒るのです。私には嘘を言う姿にも見えないし、嘘だとも思えません。昨日コンサートの時、祖父の声が聞こえてきました。祖父母の顔が浮かびました。祖父母が生き延びてくれ、母が生きてくれ、私が生まれたのです。

沖縄の社会問題・故郷の家族のこと・日本の事・海外の事、考えてゆくと、こんがらがってもくるし、苦しいばかりですが、先生にお会いできます事は、私には奇跡です。救いです。
生きることを、ちゃんとわかってゆきたいです。6月23日に先生が生まれてきて下さり、光が満ち溢れる、明るくなる経験をさせて頂けることは、大変にありがたいです。

母は2度だけ、沖縄でのコンサートに参加させていただいたことがあります。コンサートの後は、激しく私に攻撃してきます。私は精神的に、かなり参ってしまいます。どこか枷が外れてきて、自由に生きようとする娘の私が、許せない感情とわかります。でも‥この関係のまま、母と別れるのではと考えると辛いです。
22日の応用講座は、まさに私が直面しているお話も伺うことができました。介護のお話、大変ありがたく聞き入っておりました。高齢者の父母のことがあり、近いうち故郷に帰省します。私の生い立ちはかなり複雑なものなので、介護のことについて、私を家族の一員として受け入れてくれるか、姉弟でどれだけ話し合えるか不安ですが。皆困ってきています。父や母が、一番に不安な事を打ち明けてくるのは、遠い立ち位置の、私だけなのです。介護の事もありつつ、父や母が喜ぶことはなんだろう。一緒にたくさん笑いたいなあ・・と、それが私のできる1番のことかなあ・・と考えていたところ、先生は、いい時間を共に過ごせることは大切な事とお話し下さったので、とても気持ちが楽にもなり、父や母に早く会いたくなってきました。

このところ、たくさんのことが駆け巡りました。
まとまりのない文面でありますが、ウェブサロンにて表現させて頂ける機会を与えて下さり、心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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珈琲即興詩:幻のコグリョカフェ
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