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どうしようもないさびしさが

その人は、急にラフな物言いに変わる。「そうやねん。わかるやろ!」
その人とはもう長い付き合いで、お互いに忌憚なく話し合えるのだが
その人のことが、それでもわからない。真にはなにが言いたいのかが

 

お互い腹蔵なく、年齢や経歴とは関係なく、気軽に声を掛け合ってきた
お互い相手を思いやり、礼儀をわきまえて、プライバシーには触れずに
お互い深奥の本音に耳を貸さなかったからか、いつももどかしさが残る

 

やはりお互いの私的領域に踏み込んで、たまに口論に及んでもやはりお互いに傷つく言葉を投げ合って、弁解を繰り返しても やはりお互いの深奥の本音の響きを聴き、きちんと出会いたい

 

「お金が要るんや!」「仕事がないと生きていけないよ!」「有名になりたい!」
「地域に貢献したい!」「貧困と格差社会をなくしたい!」「健康を保ちたい!」
「とても寂しいから傍にいてよ!」「障害のある子どものことが心配なんだよ!」

 

もう30年前のわが詩に曲をつけてみようと思う。「シャクナゲ」という題だ。
もう30年も前に、シャクナゲの花が、わが深奥の心情に響いていたのだった。
もう30年も経つのに、その出会いを生かせきれてないことをあらためて知る。

 

きみは知っているだろうか、吉野の奥のシャクナゲを

6月、山は緑に濡れて、すべてのものを泣かせてしまう

 

雨雲の中に消える山上が岳 道は険しくガレ道に

淡く、そして鮮やかな、その花の赤い色に触れて

 

孤独を気取るのでもなく、不信を託つからでもなく

どうしようもないさびしさが 胸の底に染み付く

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