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言葉の重み


朝一番にいただいた「五女山」コーヒーのお陰で、元気満タンの朝です。母が転院してから10日が経ち、久し振りに会いに行きました。リハビリ病院は土日も面会ができるので、ありがたいです。朝早く起きたものの、予め考えていた予定通りにいかず行く順番を変更しました。そのお陰で、いつもは乗らない電車に乗りました。3連休で遊びに行くリュックを背負った若い子たちと一緒に電車に乗っていると、見慣れぬ風景と共に私までわくわくします。予定通りだったら知らないことであり、嬉しいハプニングです。朝ご飯も、初めて入る駅前のお蕎麦屋さんにキョロキョロしながら、へぇ〜と何だか面白いです。母は元気にしているだろうか、リハビリはどうだろう。母の口から、どんな言葉が出るのだろうかと、わくわくしながら病院に向かいました。

母は私の顔を見るなり、「パパは1人で大丈夫か、心配で便秘になった。あと、お金のことも」と言います。驚きました。「パパさんは12年前に亡くなったよ。2人で頑張ってお見送りしたじゃない。だから大丈夫」「えっ」私の顔を見つめます。尿管も入っていると教える母にリハビリはどうかと聞くと、「次から次へときつい。もう歳だから、やらないの」「そんなにきついの」「家に帰っても何もできない。このまま普通にして、あの世にいきたい。もう頑張らないって決めたの」母は淡々と話し、一言一言の言葉の重みを受け止めます。その間も看護師さんが来て、お世話をしてくださります。帰る間際に、何か他に必要なものがあるかと尋ねると「そうだった。10年以上前にパパさん、死んだんだった。1人では何もできない人だから、この暑さで死んでるんじゃないかって心配してた」「何も心配しなくていいよ。パパのことも、お金のことも。あとね、あきらめないで。頑張らなくていいけど、あきらめないで」黙っている母に、「また来るね」と声をかけると「はい」と一言返ってきました。

病院に行く前と後では、まるで違ってしまいました。何かを期待しても、それは願望に過ぎないのだとわかる今です。私の思いなんて、どうでもいいことでした。母が発する言葉に対して、私がどれだけ受け止められるか。瞬時に突きつけられています。先日、これからが母の正念場と書きましたが、実は私の正念場でした。私自身が、どう先に向かっていくか。今日は応用コースの日です。先生にお会いし、自分が何をどう身につけるか、よろしくお願いいたします。

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