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脱構築と気づき


田舎なれども南部の国は西も東も金の山
今度来るときは持て来ておくれ奥のみ山のなぎの葉を
(南部牛追い歌)
この歌、一番二番でなくて、二つで一つの掛け合い唄だと思う。そして、「金の山」と「なぎの葉」の二項対立?が面白い。 しかし、まだ脱構築とまではいかないうらみはあるが。(「なぎ」は、三重県にしかない、熊野神社の御神木。男女の縁切りを防ぐまじない。岩手では、「羊歯」の一種とか)――「金がないとすぐに元気がなくなるね。」と言われて、この民謡を思い出した。
ちょうど、千葉雅也の『現代思想入門』を読んだところだったので、デリダの「概念の脱構築」(ドゥルーズの「存在の脱構築」、フーコーの「社会の脱構築」)のことを親しみやすく受け止められた。「同一性より差異の方が先だ」という考えから、①暗黙の価値観を疑い、②勝敗を保留し、③第三の概念の構築へと進むプロセスが気に入っていた。(わたし自身は、パロールよりエクリチュールの二項対立が一番関心あったが……)そして、「生と死の脱構築」がテーマだった、昨夜の「死について」は、「存在論」に並ぶ哲学講義でもあったので、頭が熱くなり、状況を乗り越え、新しい再構築をめざせばいいのだと、元気になった。
思わず、「先生はお疲れにならないのか」というようなことを言ってみたくなった。最近、授業や講座がうまくいけばいくほど、帰って来たら、ドスンと疲れ果ててしまい、とにかく昼寝でもして休息をとらねばならず、年齢のせいかなあとため息をついていた。このところの「蒸し暑さ」もあろうが、そして、わたしばかりのことでもないだろうが……。しかし、発言すれば元気になる!先生に受け止めてもらえば奮い立つ。こんな「保障」の機会が実在しているのだから、うじゃうじゃ行ってないで、精一杯生きればいいんだ!
帰りがけに、洋服に着替えられた先生の偉丈夫ぶりに感動した!まさに将軍!(9/19)

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