KEIKO KOMA Webサロン

知的な空間


二日にNPOいのち・デイサービスいのち の内覧に伺わせていただき、感動が今尚 続いています。宮城の結工房オープン時に伺って以来。このような瑞々しく美しい空間がデイサービスの施設として誕生したことに本当に驚き、喜び満ちます。ありがとうございます。
自分は昨年亡くなった叔母の介護をしていた6年の内、4年間の在宅時に幾度も近く何軒かのデイサービスのお世話になりました。叔母が通う初日には必ず付き添っていたので、何箇所も見学させていただいたことになります。丁寧に利用者さんのケアをされていた職員の方々のことを覚えていますが、一様に 年配者のことを 子供を諭すような口調で接し、体操もレクリエーションも小さい子供にお遊戯を促すようで、見学に伺うと始めはいつも違和感を感じ哀しい気持ちになりました。でも人は環境に順応していくもので、始めは訝しげな顔をしていた叔母も 通うにつれ促されるまま楽しそうに過ごすようになり、家にいるだけではなく違う環境に身を置くのは良いこと、ありがたいと自分も思っていました。ところが叔母は帰宅した時は良くても 次のデイサービス前には常に行きたくないと拒み、理由を聞くと決まって「かなしいの」と言うのです。自分が違和感を覚えた哀しい気持ちと 叔母の言っていた かなしい が同じか違うかは今以て判りません。ですが、幾つか伺った施設の空気は 何処も、年配者を人生の先輩として尊重するというよりは 十把一絡げに何もできない子供に接するようであり、利用者の方も子供扱いに慣れ親しみ 徐々に心身 受け身でいることを加速していく気がしていました。
そこで、この度の デイサービスいのち の建物は、中にいるだけで人としての尊厳を取り戻し 何歳であっても活き活きとした未来を感じる希有な空間であることを、高麗さんの創られた玄関のキラキラからもマーブリングカーテンからも感じ これが本来のデイサービス…!と静かに叫びました。何方もが知的になっていく空間。対応してくださったスタッフの方が本当に嬉しそうに ここでのお仕事についてお話しくださる様子にも惹き付けられ、IDAKI受講生の方の命は明るいと 改めて実感します。ヘルパーとして 亡き叔母の在宅ケアに朝昼来てくださっていたのも受講生の方でした。受講生が一人居てくださるだけで叔母の身体が楽であるのを目の当たりにしていましたが、ここには何人もの受講生スタッフがいらして 皆さん 基盤である いだきしん先生と生命繋がっていて、何と凄い場所であるか。先生が叔母に、弟に、自分に与えてくださった奇跡が この空間を通して この世に広がっていくのですか…と驚きと興奮覚めやらずです。オープン記念の式典直後に 高麗さんが語られたビデオ講演会。デイサービスいのち の成り立ち、建物の内装デザインについても御話しくださり、関わられた皆様の空気を迫るように感じ 何度も拝聴しています。真にありがとうございます。
岩村ゆかり

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