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真の希望


80年代のある時 初めて量子力学に触れ、この世の物質は総て波動であり 固定した粒子の集まりではなく、その波動の測定でさえ人間の眼を通して測定されるので観測する人の状態、状況によって変わってしまう。そのことを知った時点の自分は 未だ いだきしん先生に出会う前で、時は 掴み所のないバブル景気にさしかかる頃。幻想である安定や固定を求め企業に使われていく周囲の人々に対し 違和感を憶えていた時期に量子の存在を知ったため、ますます自分の内側では虚しさが募っていきました。でも反面、この世で固定しているものなど何も無い事が判り、一抹の 虚無を超える希望のようなものも同時に感じたことを、昨夜、応用コースの いだきしん先生の御話で憶い出していました。科学的研究結果は絶対のように見えるが 科学には一つの穴があり、それは研究者の主観、意識の状態で出る結果が変わってしまうこと。全てが科学の対象に成り得るが、全てが科学によって裏切られる現実がある と先生は仰いました。今までの人の思考は因果律に基づいていて、実は過去ー現在ー未来という時間の流れは間違い=科学的証明ができないのが事実なのに、人は長年 因果律にはまり その中だけで ’ 答 ’ を出してきた。理屈上は正しいようでも実際には答らしきものに過ぎず 身体的には問題解決していかないことを、先生はパリで飲まれた ’ 副作用の無い ’ と書かれた胃薬の例を挙げ教えてくださいました。因果律に嵌った頭は 自分をも対象化していく頭である。その間違いが「真の人間の命は誰の対象にもならない」という先生の御言葉で正され、深く安堵しました。人間は途轍もなく柔軟性があること。先生のイエス様御本人との出会いの御話は この日新たに全身に響き、市井の中に入り生き 真の動きを体現してくださった先生のパリでの御姿が重なり、感動を超えた躍動する魂の反応に胸がはち切れそうでした。先生との出会いをいただけていなかったら、虚無に呑込まれ とっくにこの世にいなかった生命です。真実の時、空間を常に顕してくださり、未来に生きる人間として生きる糧をくださり感謝溢れ已みません。ありがとうございます。
岩村ゆかり

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