白き浄化の女神

コンサートのライブ配信が一般の方も簡単に出来るようになっていたことが嬉しく、数日間は「ここをクリックして…」としゃべりまくっていました。その場で申し込んでくれた人もいて「なるべくライブで同時にね！」と願うような気持ちでお伝えしていました。友人の地元では東京に出張できてコロナに感染し、地元に戻ったら職場を解雇され、それがもとで離婚することになり、自殺を図った人がいると聞き、秩序がなく何かが暴走している気がしてなりませんでした。

盛岡でのコンサート、再びこの地で先生の音を聴けることが嬉しく始まった第一部では重い世界を感じていました。どこまでも深い闇に落ちていくようで、コールタールのようにまとわりつく闇が体に入り込み身動きをとれなくしていくように感じました。闇の中に剣が浮かび、炎の中に浮かぶ剣は抑え込められた情念の炎の歴史をみているように思えました。ふと天から光の矢が胸の中心を貫くと闇に固められた体を引き裂き、ゆっくりと闇は光に溶け、昇華という言葉をみているようでした。炎も光に溶け合うと共に剣は輝きを増し、輝く鳥と変わり空間に拡がっていきました。

貫かれた胸が休憩時間中もずっとうずくように感じ、ひっ迫した現在の状況を肌身で感じた経験でした。第二部は神々しいまでに美しい世界でした。演奏が進み愛の旋律と共にあらわれたピラミッドと天からの逆向きのピラミッドの頂点が重なり、鮮烈な光放つ星が浮かび、重なった六芒星がどんどん近づくと額に吸い込まれていきました。恐ろしいほど微細なエネルギーに満ちた白い世界、白い女神。山々とひとつ、雲海の中に浮かび上がる近づきがたいほどの神気を放つ白い女神は世の不浄を祓い、何もない世界へと導いていくように感じました。

天と近い美しい盛岡の地にて再びコンサートを経験させて頂き、また来月も開催されると知り、要の地でコンサートや講座が開催されることで大きな変化が生まれる予感に胸のうちが暖かくなりました。豊かな時をありがとうございました。