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時熟 。


「時熟」と先生が発せられた瞬間に内面が即、呼応するかのように一瞬ピタッと身体が止まりました。その後、二部の音はそのまま内面にごく自然に広がり、音を受け入れやすいように自然と姿勢を整えていきました。内面がこのようにごく自然に動いていく体感は無いとは言いませんが、これまでとは違う新しい経験です。雑念は音によって払われていき、ドクントクンと心の臓が打つ音とピアノの音が調和していきました。

「自然が先」。先生のお言葉で何度もお聞きし、人間の位置関係もストンと決まりました。8月頃から大転換の気配にあったものの、起こっていることは疑問の多い日々が続いていました。その意味を解くには古い頭が邪魔をして中々クリアになりませんでしたが、「時熟」と発せられた先生のお言葉が一瞬にしてこれまでのことを理解させてくださいました。身体が「わかった」と表現し、二部のピアノに答えを求めるように積極的にスーッと姿勢が決まりました。

11/6の迎賓館コンサートはオンデマンドで何度もお聞きしながらも、いつも何らかの邪魔が入り、「ソクラテスの前・・」のお話のところで中断していました。今朝、やっとその先をお聞きし、「時熟」のお言葉に出会えました。この10年間は迎賓館で先生が発してくださった「時熟」の言葉が意味することをずっと感じつつも自分では表現できず、正確に認識できないまま、「あること」をやり続けてきたと感じます。

そしてその「やり続けてきたこと」は、「自然が先」と明確に生命でわかれば動く、動けると今、わかります。ハイデガーの「時熟」とは違う、より深遠な意味を先生の発せられた「時熟」に感じます。また、先生が何度も教えてくださる「言葉ではわかってるつもりでも言葉によって反自然になる」ことがさっきお聞きしてとてもよくわかりました。「対象化しない」「ど真ん中にいる」状態を二部でしっかりと経験させていただけましたから。

昨年の春頃から考え続けてきたことの答えはこの先の動き方で出していけるとの希望が生まれます。いつもありがとうございます。

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