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“明月記”


道の真ん中で雲間に見え隠れする名月を見上げている人がいる。
思わず、「きれいな月ですね!」と声を掛けてしまう。昨晩も家の傍で、近所の奥さんと名月について語り合った。「仲秋の名月」と知ろうが知るまいが、思わず空を見上げさせ、人と話してしまう月の美しさだ。

藤原定家はあまり好きじゃなけれど、『明月記』を残したことと、字があまりうまくなかったことには親しみを持てる。大学者で歌人で、後鳥羽院との確執もあった官僚だが、ときには、研究や創作や人事とかけ離れた、月の光に支えられるものがったのだろう。そう、この光は、胸の奥に届き、心を美しくしてくれる。

コンサートが体にいいのか、元気さをもたらしてくれるのか、よくわからない、と双子は言う。そのくせ、今度の火曜日には、自分から参加したいともいう。わたしたちの支援を良しとしているから、なんとか続けてくるのだろうが、自分の言葉では、「効能」語彙しか浮かばないのだろう。名月を鑑賞しても、何の効果があるわけじゃない、でも、「効能」語彙以外に、コンサートの良さを言葉化できたら、きっと人生は変容するであろう。その被害者的弱さを克服することができるだろう。「効くか効かないか」から離れて、そこで起きることすべてを受け止めて、美しいものは美しいと言い、心和むことは人と分かち合えばいいのだと語る。

 

 

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第一回目新しいリムです