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師走の煤払い


自分の無知ぶりも無能ぶりも、そして、精神の弱さも、さらには生活態度のだらしなさも、すっかり掃除してしまった。いや、掃除してもらったというべきか。そして、不思議にさわやかで、やる気十分! とにかく、昨夜の講座のことをメモ書きし、マックスウエーバーやフッサールのことを調べ、高麗恵子先生の書き込みを読み、ノートを書いていると、とても元気になってしまったのだ。先生がやさしく受け止めてくださり、「これからだね!」と声を掛けてくださったこともうれしく、かつ、ちょっと気恥ずかしく思い出される。

「文章を読む」とは、どういうことかについて、それこそ命がけで考えねばならないことを痛感したことが最大の収穫だった。いかに文学的香りの深い作品に出会えるか、いかに真の英知に巡り合えるかが肝要なのだ。いま危急存亡の秋、くだらない本や人と付き合っている暇はないのに、得てして「詐欺師」に出会ってしまう自分の愚かさよ。ただ、京都往復の車内で読んでしまった、斎藤幸平の『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』は、大企業の「SDGs」戦略やゲーム攻略、そして、テレワーク横行の中で、日本社会の「新しい未来の萌芽」を経験していく点で面白く、参考になった。

「自分の好きなことをやって生きていく」ことと、「本能のままで生きる」こととの違いに考えてしまう愚かさもさることながら、統合失調症とどう向き合っていくかのやり取りや、どうしてトランペットが吹けなくなったのかの応答、企業で「愛のフィールド」を実現するべくトランス・フォーメーションの活用論議、さらには、ニーチェの「永劫回帰」論などに、全く乗れていけない自分の愚かせにもうんざりして、眠くなりばかりだった。でも、不思議なことに、それが劣等感や意欲喪失にはつながらず、それらわが身の「煤」は、その場の中で払われ、体中を洗われたような清涼感が募るばかりだった。
さあ、これから頑張っていくぞ! どんどん自分を新しく変え、きちんとした態度と、美的な感覚を失わずに生きて行こう!朝から、キャンセルのい報せや、意に沿わないメールが届くが、動じることはなく、「ちょっと、邪魔しないでくれ、今忙しいから!」という気分。ありがとうございました。(12/26)

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マドリード ギャラリーより
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NPO高麗 迎賓館にて
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白いコーヒー