KEIKO KOMA Webサロン

行程


母を通して様々なことを考える今です。気づくことは、今の社会の様相です。高齢者、弱者、看る側と看てもらう側等、今までいかに自分が知らなすぎたか。講座でお聞きする先生の話が、浮かび上がるようにして身に沁みる今です。病院から「オムツが足りない」との電話があり、ついこの間も同じことを言われ慌てて買って渡したことを伝えました。「なぜそんなに消耗するのか」と聞くと、「手術後に鼻から栄養チューブをしている影響で、お腹が緩く何度もオムツ交換するから」と聞き驚きました。前回行った時、母の右腕が注射のせいか紫色に爛れていて胸が痛みましたが、お腹のことは気づきませんでした。「なぜ前回行った時に教えてくれないのか」と問うと、「救急病棟から一般病棟に変わったことで担当看護師も変わった」と、電話の向こうで詫びる言葉を聞きながら病院の現状が見えました。「下痢しないように栄養チューブを変えてほしい」と頼むと、「先生に伝えて栄養チューブを調整してもらう」と答える看護師さんの声に、頭を下げてお願いするしかありませんでした。母は黙って耐えていたのでしょうか。下のお世話をする看護師さんのことも考えました。薬の処方でベッドの上が洪水になると、講座で先生が医者に話されたことが蘇ります。現場を支える人たちとの関係とは何かを考えます。今日、その後の状況を電話でお聞きすると、今朝から栄養チューブを外して手で食事をしているとのことでした。同時にお腹も元に戻ったと聞き、安堵しました。そして、今は尿管に管を通しているので尿取りパッドは使わないけれど、そのうちに外したら大量に使うからとリース契約を勧めて下さいました。またしても、先生のお義父様のことが蘇ります。入院して母は、看護師さんにお世話になっているという事実の中で、状況が一つ一つ変わっていきます。その変化の中で先生が仰ったように、行程を一つ一つ決めていくのだと改めて肝に銘じました。何一つ諦めたくなんかありません。母が快復に向かっている行程です。先生が講座で教えて下さる道標に感謝いたします。次は渋谷のコンサート前に、母に会いに行きます。どのような母に会えるのか、今から楽しみです。私も元気に会いに行けるよう、毎日笑顔で生きていきます。ありがとうございます。

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結工房にて 即興詩:幻のコグリョカフェ
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五女山
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マドリードコンサート会場にて