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”働き続けることが「希望」になる。”


「先生、いま何を読んでますか?」とよく聞かれる。

素直に言うときもあるが、「そんなこと、どうしてきみに言わなければならない!」と答えないときもある。今日はそうだった。実は、西原理恵子の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を再読していたのだ。この本にもあるが、「カネについて口にするのははしたない」という風潮は、わたしの中にもしみ込んでいて、金欠病をなかなか告白できないでいる。だから、若い人に素直に答えられなかったのだろうが、やはり、「カネの話」は重要なことだと思う。

「人間はお金がすべてではない!」「幸せはお金で買えない!」――これには何の根拠もないと著者は叫ぶ。男は、酒と女とばくちに夢中になり、すぐに暴力をふるうし、女は、男に頼り,男に稼がせて楽することばかりを願い、その時々の気分でしか動かない。その病的な現象の中で成長してきた著者の言葉は強い。だから、お金に疎外されてしまってもだめだろう、というのは、お金を稼がない人のいいわけでしかなくなってしまう。

「生きていくならお金を稼ぎましょう」「どんなときでも、働くこと。働き続けることが”希望”になる」「人が人であることを止めないために、人は働くんだよ」――響く言葉だ。

読み終えて、なぜ、いまいい本を読んでいると言えなかったかと反省している。

(2022.4.10.)

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