パリサイ人と蜘蛛の糸
一昨日のライブのお話を経て昨日はアントレプレヌールサロンで水俣病を経験した熊本県民がTSMCによる地下水汚染の危惧に関してどう考えているのか、どうしているのか、と、いだきしん先生から問われました。
何も言えませんでした。
なぜ?と問われれば即答できるほどにこの問題を詰めて考えて来なかったこと、実際には何もしていないことを認め、それでも何か言わないといけないと熊本県民としてではなく、先生に出会い、学んできた地球村の一人として気持ちは追い立てられるのです。しかし,言わんとすることはどう考えても言い訳に過ぎず、ことばに成りませんでした。
以前、TSMCが熊本に入った当初に同じ問いを先生が講座の場でされました。その時は気になっていたものの現地に足も踏み入れてなかったので、古巣のテレビ局の企画ニュースやオピニオンリーダー的な方々の情報を読んでる程度でそこから知り合いを辿ってまずは歩くことと考えていた頃で、そのようにお話しさせていただきました。
先生にお会いすることを中心に据えて、九州から全国のいだきの拠点へ通う30年余りですが、15年前に実質的に熊本を離れ、福岡県の中山間地域をベースに地域活性化の仕事と活動をしています。熊本を離れる頃に小さなNPO法人を作り、活動は地味ながらかつての仲間の一人に日常活動を託して火を消さない程度の活動はしてきました。更に先生と出会った頃に熊本県南部の熊襲の地で地域活性化を進めてきたやはり小さな山村の支援は30年ほど続けていますが、年間に20日ほどの往来です。二つの小さな村の小さな動きが大きく化ける可能性に賭けるものはありますが、今は「それがどうした」に過ぎないほどのことです。
少し前に先生から「今、世界に必要なのはイエス様の体」とお聞きし、イエス様の復活についてのお話をお聞きするにつれ、想像だにできない飛んでもない真実と感じ、同時に先生が仰る「世界を変える」という時の「世界」の意味をコンサートメッセージ等で明確にお聞きするほどに「世界」の状況も飛んでもなく身近にあることを感じ、そういう認識ができる今は少しぐらい成長したのか?と勘違いしてしまいます。その大きな勘違いは二日間の先生のお話と問いで一気に吹き飛び、一歩も動けないほどにズッシリと身にかかる重荷に変わりました。知っているだけで自分自身は何にも変わっていない現実に嘘をつけないのです。頭の中は色々な言い訳が巡りますが、ことばは何も出なかったということを全身で認めるよりありません。
中学1年生の時のイエス様との出会いから今に至るまでずっと「人間として」を極めて生きてこられている先生とコンサート、講座でお会いするのは常なる喜びですが、今は苦しいのが本音です。もう、「世界」を対象化しては生きていけない我が身に限界がきています。「良いお話をお聞きした」などという呑気なことを言っておられず、この気持ちはやはりパリサイ人の子孫に間違いないと感じるほどの意識、罪の意識を感じます。黙って見ている、聞いているのは同じです。一昨日からずっと我が身を占めているこの苦しみを超えていくには先生が生きておられる、いだきの道を真っ直ぐ歩む以外にありません。
もう一つ本音を言えば、一昨日のお話で「熊本に行ってTSMC周辺を見てみたい」と仰った時は何もしてない自分は苦しいと感じつつ、ぜひお迎えしたい気持ちが湧き上がっていたのです。アントレプレヌールサロンではその気持ち一つだけでも表現し、心より熊本にお迎えする用意をしたいとの気持ちが芽生えながらも、とうとうことばにならない迷いのままに終えてしまいました。
横須賀の軍需産業のこと、またお話には出ていませんでしたが北海道の半導体企業など全国各地で起こりつつある危険な状況の全てのことも他人事では決してなく、どこに住んでいてもこの地球上で起こっていることは一身に受けられておられる先生と出会った一人です。子どもの頃によく見ていたサーカスの綱渡り芸人のように一歩間違えば完全にパリサイ人の側に落ちてしまう危うさをどう超えていくか。そっち側にどっさり落ち込みそうな今、蜘蛛の糸が1本するすると天空から垂れてきたら、自分はどうするのか。先生のお話は常に不断の実践から生まれる生きる知恵としてお聞きしてきましたが日常に応用できずにいる状態はもうこれ以上誤魔化すことはできません。
昨日、先生から問われて表現できなかった情けなさはあったものの、二日間いっときも頭を離れず考え続けてきてパリサイ人を自覚せざるを得ない恐怖を認めます。先生の厳しい問いは蜘蛛の糸とも見えますが、その蜘蛛の糸という幻影も今の自分が生み出していることも理解します。
存在をひらくコンサート、身体を立ち上げるコンサート、地球リズムを経験するコンサート、次々と助けていただき、身体を立ち上げると同時に身体のないAIネットワークの頭脳によって世界が動かされる危険な「世界」状況を伝えてくださっています。私にはこの危険な世界状況の中に「鉄腕アトム」のようなヒューマノイドを創っていく未来が子どもたちからの声に応えることと感じます。まだ閃きに過ぎませんが、先生のこれまでのお話から閃くことではあります。具体化を考えることは楽しいし、もしかしたら少子高齢化の小さな村が大化けするヒューマノイド真話になるかも知れないと感じます。昨日も先生の深遠で荘厳な未来からの生き方に悲壮感は全くなく、驚きの子連れ狼の大五郎やスターウォーズのお話でホッとする柔らかな気持ちも取り戻しました。一人一人がどうするかよりない時代状況はよくわかります。今、目指すのは九州にいだきしん先生をお迎えできるように生きる、です。
いつも自ら考え、実践するための尊い場をありがとうございます。
