KEIKO KOMA Webサロン

ダイナミックで詩的な生命


今日はコンサートがある・・!と思うと、子供に返ったようにワクワクした4月11日のコンサートでした。とても久し振りのように感じて参加しました。
コンサートでは、とても自然を感じました。
第一部は「動く」というコンサートメッセージでした。私は身近な自然に「動く」ということを教えられているように毎日感じます。梅の花も、クロッカスも、水仙も、そして桜も・・とても美しくて、いつまでもこのまま咲いていて欲しいと、つい思ってしまいますが、そんな人間の勝手な思いは通らず、次々と花は散ったりしぼんでいったりして枯れていき、それを惜しんだり残念がったりしている間も無く若葉が芽吹いてきて、それがグイグイ育っていく様は、あっぱれというのか潔いというのか・・もう感服してしまいます。いつまでもそこに留めておきたい人間の思いは、どんどん置き去りにされて、自然は物凄いスピードでエネルギッシュに成長していくのです。

コンサートメッセージをお聞きして、そして先生のピアノの音を一心にお聴きしていると、静かでありながらエネルギッシュに留まること無く変化成長していく、身近な自然の凜とした姿が次々と心に浮かびました。そして自分自身も自然のいのちのままを共に経験させて頂きました。どっしりとした巨樹の傍に畏怖しながら居させて貰っているうちに、その巨樹がまるごと身体に入って来て驚いたり、ある時は自分が木々の若葉になって空高く風にそよぎ、太陽の光を浴びて喜んでいたり、またある時は自分が小川のせせらぎになって留まることなくサラサラと流れていき・・と、様々ないのちの姿となって変幻自在に生きる生命を経験しました。狭い枠に閉じ込められて苦しい!と感じるときもありましたが、自分自身が自らを不自由に固めて縛っているんだ、と感じながら先生の音にじっと聴き入っていると、ある瞬間、頭上が大きく開かれ、次元が変わったようになりました。両手をいっぱいに広げ、樹木の枝のように天に向かってどこまでも伸ばしていきたい喜びが湧き上がりました。

第二部では、あまりにも繊細で優しく神々しい存在にいだかれ、とにかく懐かしくて泣きたいような感動に胸が揺さぶられました。「愛の根源に帰りたい!愛がないと人間は生きていけない。」と胸の奥底からふるえるようにして言葉になり、自分一人だけでない、世界中の人達と魂の慟哭を共にしているような、忘れられない瞬間瞬間を経験させて頂きました。そして、人間も動物も自然も、この地球上でみなかけがえのない生命であると自ずと感じられてくることに驚きました。自分の生命が個の枠をやぶって無限に広がり、コンサートのメッセージのお言葉にありました、「樹木が枝を広げるように広がり・・」をまさに経験させて頂きました。「しかも宇宙空間に向けてデザインされていきます。」というお言葉には、初めてお聞きする表現に(えっ、デザイン?)と驚き、何かとてつもなく美しい未知なる宇宙との出会いを夢見て、そこに無限の可能性を感じてワクワクしました。

今日の朝は風がごぅごぅと吹き、いつの間にか若葉色に輝きはじめた木々の梢は、青空に向かってゆっさゆさと揺れ、宇宙と交信しているかのようでした。11日のコンサートを経て新しい次元が開かれ、自然界はまた大きく生まれ変わり、私も新しくなって、大宇宙で生きる生命に生まれ変わらせて頂いたと感じられてなりません。
自分という狭い個を脱ぎ捨て、あらゆる生命と交流し、一つになり、留まることなく変幻自在に動き飛翔する、ダイナミックで詩的な生命を自らの裡に感じる今です。

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