KEIKO KOMA Webサロン

この場を知れ


底意地悪く捻た人は顔が歪み、いい加減な人は辻褄合わぬ言い訳を言い、口達者な人は墓穴を掘り、小賢しい人は周知の事実となる今です。いちいち言わずとも明白に現れてしまう毎日の中、自分含め生き様が今まで以上に問われると強く感じながら、コンサートへ向かいました。第一部「光のかなしみ」と聞いた瞬間に、何かとんでもなく大きなものを無視して生きてきてしまったかのような衝撃を受けました。それなのに、先生のピアノの第一音はとてもやさしく、包み込む音にくるまれました。先生の両腕が、全身が光の翼を操縦するかの如く、大きく舵を取っているように、私の身体も一緒に大きな愛の翼に乗って光の世界を駆け巡る一部でした。泣きたくなる愛です。最初はヤマハホールの座席に深く背をもたらせていましたが、ふっと身体の違和感を感じ背筋を伸ばして聞かせて頂いたら、まるで体感が異なりました。高麗さんが仰る通り、これからも背筋伸ばし、姿勢を正して先生の演奏に臨みます。第二部「光みちる命」はメッセージの途中であまりにも嬉しく、途中で手を叩いてしまいましたが、「直ぐには変われない、先ず第一歩を」とお聞きし、言葉の深さに気づくと同時に右脇腹に痛みを覚え、違和感と共に始まりました。先生のピアノは、何か目に見えない立ちはだかる巨大な壁を打ち砕くかのように思えます。その光の先は、やがて自己破壊するかの如く矢印が自分に向けられました。巨大なドリルで抉るがごとく辛い時間が続きます。破壊しないと次の次元に向かえないのか。先生と共に在ることが全ての救いです。突然、腹に落ちる衝撃と共に重心が定まり、「ここは世界を変える場である」と見えたのです。「個人の我欲で生きる者は無用、この場を知れ」と、はっきり見え驚きました。恐ろしい程の明暗です。高麗さんが何度も仰る「大丈夫、分からなければ生きていけないから」との先生の言葉が蘇ります。自ずと分からなければ、きれいに分けられていくのですね。先生の姿が現れた今、新しい時代が日に日に明確に現れる今この時を、コンサートでまざまざと目にし、怖いというよりむしろ小気味よく風を受けて帰宅しました。講座やコンサートの門戸は開いているのに、行きたくても行くことができない事がないよう心して生きます。ありがとうございます。

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ロームシアター京都サウスホールにて
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コンサートについて
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お茶室より