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「言葉は存在の家」


たまたまネットで調べ物をしていて、「ハイディガーVS道元……」を見つける。『ハイディガーの哲学』の著者轟孝夫さんと、曹洞宗の南直哉さんの対談で、「語るべきところを語りうる」には、「記述の改造」が必須とハイディガーも道元も考えた近似点から出発していて、「言葉は存在の家」と出て来るのだ。実体化せずにどう語るか、という難題に、一筋の光があった気がして、うれしかった。いくら心に響く言葉を、と言っても、それは外見ばかり人目を引く建築物のことでもなかろうし、逆に住まいはその住人そのものを表わすようにも思う。続きは、近日中公開とあったが、心は躍った。

たまたまNHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」を見て、コーヒーを飲むのを忘れて見入ってしまった。滋賀の少年野球チーム監督辻正人さんのドキュメントで、子どもたちの自発的な試行錯誤と取り組みを全面的に肯定し、指示を与えない野球を推敲していく話だ。わたしは、野球なんて嫌いなのだけれど、その指導の仕方と姿勢にいたく感銘を受けてしまった。まず、「楽しい」こと。好奇心とワクワク感をそばに置いてやる。そして、「全力」で、集中する。さらに、「困難を越える」こと、失敗に学ぶこと。当然のことではあるが、病気を抱えた男の子の顔色の変化や、失敗したバンドを選択する少年の決意が心に響いたのだ。

そう、わたしは、「楽しい国語の授業」をやっていきたい。ちょっと記録できないような、ふつうには語り得ないような、生徒と一体になった授業を展開したいのだ。今日の面接でこれを語ろう!

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はじまりをありがとうございます!
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府中の森芸術劇場ウィーンホールにて
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いのちの食 キッチンラボより