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「憂い」よ、去れ!


憂い:わたしの声は、たとえ耳は受け付けなくとも、胸にはしっかり答えましょう。

わたしはさまざまに姿を変えて、恐ろしい力をふるいます。陸の旅でも、船路でも、

いつも不安を吹き込む道連れです。

ファウスト:よしや魔性のものが出てきても、自分の道を進むばかりだ。

そのようにして先へ先へと進んでゆくことを、苦しみとも喜びともするのだ。

どうせ、そういう人間はどんな瞬間にも満足することなないのだから。

(手塚富雄訳『ファウスト 悲劇第二部』11430辺り)

 

5月の後半は、三重苦だった。多忙の中、ひどい風邪に見舞われ、激しい喉の痛みと倦怠感、食欲減退、とうとうと学校も一日休み、塾活動も休止してしまった。体重も4キロ以上減り、いまだにフラフラしている。そして、ひどい人間不信。ここニ三年、新しい事業を展開すべく、いろいろ話し合い、行動を共にしてきた相手が、言いがかりにも似たクレームをメールしてきて、その後、ぱったり絶交状態に。冷静に考えれば、無茶苦茶な感情爆発で、こちらには何の関係もないことで立腹しているのであって、こちらからはどうしようもないこと。多分、もう修復できないだろう。コロナ前に、砂を掛けるような言動の後、音信不通になってしまった人と言い、「知識人」と思われる人に裏切られることが続く。こちらとしては「魂の秘密」まで分かち合ったつもりだったのに。さらに、慢性の”金欠病”――がんばっているのに、あまり改善されないで、「憂い」は尽きない。

「あきらめないで!」とメッセージを送ってくれた女性もいるが、「あきらめ」なんて、あまり考えていない。まだ人生下りる気がしない。これからも「苦しみも喜びも」繰り返し、きっと最後まで満足しないのかもしれない。山で遭難したときも、あまり焦りはしなかった。山の神、鹿たちに見守られながら、「仕方ないなあ……。」と、自分を客観視できていた。

昨日の夕方、梅雨の晴れ間の街の新鮮さが救いだった。涼しい風が生命力をもたらした。また、一生懸命生きていくので、どうかご支援ください。(2023.6.1.)

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