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「志」と「金儲け」


生徒の進学指導というより就職指導が大好きだという同僚と、山歩きをした。今日の六甲東南山地は、春を思わせる日差しと碧空が気持ちよく、登るにしたがって神戸市街や大阪湾が一望でき、気が晴れること最高だった。体と心が歓喜している!これも「いだき」で常に内面を美しく保とうと精進しているからだ、とわたしは思っていたが、かれは、「人はわたしのことを守銭奴のようにも言うが、それはあくまで「手段」であって、要は、こういう気持ちを味わいたいがために、金銭的に困窮しないように努力しているだけだ。」と言うのだった。かれは生徒がなんとか大企業や一流企業に行けるように、どこの大学に行くのが得策かを、熱心に語り、指導するのが得意なのだ。「先日も、ANAに就職できた生徒が訪ねてきてくれて、食事をして楽しかった。」と語る。そして、わたしの生活や暮らし向きについても、サポートしてくれるようなことを言うのだ。わたしが、自分のやりたいことをなかなか事業として展開できないことを漏らしたりするものだからだが。そう、かれにすれば、いくら立派な「志」であれ、経営的根拠に基づかないものなら、絵に描いたモチに過ぎないのだろう。だから、地方に行き、地域振興に携わりたい、というような「志」を言う生徒については、数字を挙げ、データを示し、「そんなあほなことはやめて、確実な会社に就職しなさい。」と説得する。だから、一部の生徒に嫌われる。たしかに、どんな立派な教育理念を持っていようと、ユニークな教案を用意していようと、それで食えないなら仕方ない。受講してよかった!というリピーターがいなくては、やっていけない。だけど、この問題、「志」が先か、「金儲け」が先か、簡単には解けない。両方が必要だからだ。バランスじゃなくて、いつも両方のせめぎ合いの中で、強くなっていくしかないのだろう。その意味では、今日の山歩きは、いい勉強になったと思う。かれがすぐそばを歩いているから。

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