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「座標」概念がない⁈


一次関数を座標に移して傾きを得る、という中学数学をやっていたら、双子の姉妹は、まるで理解できず、「ちゃんと学校へ行っていたら、こんなのができるんだ!」と投げ出すように言って、不機嫌になる。いつまでも「被害者」でいようとする姿勢に、こちらもムッとするが、わたしがまず驚いたのは、彼女たちに「座標概念」がまるでないということだった。直角に交わる直線を元に「点」の位置を知るということが、生きていく上でとても重要なことであると知らないからだ。たとえば、通時と共時の双方から、ものをとらえることや、そのような思考をしないと、もののほんとうの姿が見えてこないこと、さらに、立体を入れた三次元思考、時間を入れた四次元思考と、「考える」ことの基本中の基本だから。y=3x+2を座標にできない。グラフが書けない。「たとえば、Xを0の場合、Yは2だよね。」と説明しようとしても、もう「?」の中に居て返事もしない。「いつ、どこ」って、普通に考えない? そうじゃないと生活できないじゃないか、などと話していると、なぜか彼女たちを見下しているようにも思えて、こちらまで暗くなってしまう。――今日は、現状の小さな安定に拘っていないで、前進して行こうよ! と呼びかけるつもりが、彼女たちを退歩させてしまったようで気が重い。

 

 

 

 

 

 

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比叡山より
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熱情第四弾
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東京高麗屋、ホテルニューオータニにて