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「大切にする」


中世の宣教師が日本に布教に来て、「神の愛」を日本語に訳せなくて、ついに「大切」とした話は有名であるが、わたしはもっといい日本語あるのではないかと思っていた。「もののあはれ」は本居宣長、「いつくしむ」は聖歌……。ところが、先日来読んでいる竹内敏晴『教師のためのからだとことば考』に、その訳のすばらしさを誉め、下記のように書いてあったので、自分の不明を恥ずかしく思った。

「好き」とか「かわいい」とか「惚れている」とか、自分に快感を与える感情と「愛」とは全く違うことではないか?「大切にする」とは感情ではない。行為である。/かけがえのない、そしてわたしには絶対に異なる存在に呼ばれ、そして、大切にすること。ここしかわたしの立つ地点はない。(「スタート台の手前・1998年」)

いまも、家ではちっとも勉強ができないが、ここでなら参考書と付き合っていられる、とい

う二浪生が塾に来ている。少なくなった塾生の一人だからではなく「大切にしたい」と思う。

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八坂 高麗ギャラリーカフェにて
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