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「伽藍を捨ててバザールへ」


雨が降って随分涼しくなった。そして、もう9月、防災の日である。

頭の中で「地震」あり。橘玲氏の『残酷な世界で生き延びるたった一つの方法』という文庫本を手にしたからだ。世の「自己啓発」は正しいけれど間違っている、と言い、能力はほとんど遺伝で決まるのであり、知能や性格は運命のようなもので、努力で乗り越えられないのが現実だと語る。そして、その「不都合な事実」を踏まえて生きるのには、「伽藍を捨ててバザールへ向かう」しかないとも。わたしは、ダメな自分や弱い心性を何とかしたいと思い、「いだき」を受講した。運命も変えられると聞き躍如した。しかし、それは無駄なことだったのか、ふらっとしたのである。
もちろん、「いだき」に対する信頼が揺らいだわけではない。先生も「遺伝」ですべてが分かったわけでもないし、「運命」を刷新できる方法を編み出したからこそ皆さんと会っている、と常々おっしゃっている。それでも、先日の「頽落」じゃあないけれど、少々のまじめな努力や仕事ぶりでは、とても「存在を問う」域には達しないと思っていたので、ぐらっとしたのだ。
第一、独りよがりかもしれないが、ずいぶん変容もし、懸命に生きられるようになったと実感している。今日も、「不安」や「心配」は向こうの方にいるし、心と頭は明るく健全だ。「こんな勉強していても何の役にも立たない。」と生徒に語りながらも、学ぶことの楽しさのようなものは分かち合えていたと思う。そして、まだ読んでいないわけだが、「伽藍を捨ててバザールへ」というフレーズは、妙に心に響くのだ。

 

 

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