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「上智と下愚は移らず」


京都への車中、沢木耕太郎著『作家との遭遇』を読んでいて、山本周五郎に出会い、この論語の言葉を知って、ふっと心が軽くなる。精神的にも経済的にも追い詰められ、不遇と孤独に悩まされていた若き日の周五郎の日記に出て来る言葉で、知者は悪境遇にあっても堕落せず、愚者は良い環境にあっても向上しないという意味。「書くこと」を「為事」と言い、「今こそ、予に残っているものは、唯一つ、“創作の喜び”是だけだ。」と記す周五郎の自信が気持ち良かった。

応用講座は、わたしには、16日のコンサートの続きで、まさに「生命を癒す」ものであった。先生の「生命の再生産」の話は、具体的な実例について何度も聴いているのに、今日は殊のほかに感激して、涙がにじむものがあった。「イダキ語」が内面を洗い、文字通り再生を促す。30数年ぶりに出席された男性のことがうれしいし、糖分を摂りすぎの女性の納得が変に面白い。そうなぜか心がウキウキしてきて、先生に出会えた幸せを満喫する。

そう、わたしは「優しい文章」「豊かな授業」を目標に精進しようと思う。

(6.18.夜)

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