「アイパッド講習会」

出講している高校では、職員全員に「アイパッド」を貸与して、向後、これを使って授業を展開していくとのこと。そんなこと言っても、一部の教員を除いて、戸惑うばかり。だから、講習会を開くというので、受講してきたが、ついていくのにやっとだった。操作にしろ制作にしろ、よほど使い込んでいかねば、マスター出来ない。ところが、４月からは、一年生全員に配布して、板書・ノート・プリント配布の旧来型の授業から脱却したいらしい。幸い、一年生は担当しないが、時代の趨勢はそうなっていくのかと思うと、ちょっと気が重い。ある理科の先生などは、「あれは生徒をバカにするばかりの道具だ！」と唾棄するように言い、ノートをとる授業をやめないと騒いでいた。まさか、機器が使えないから即クビというわけではなかろうが、「機械壊し騒動」のようなことも言っていられないだろう。
いったい授業の形態は、何がベストなのか。教師が話すばかり、生徒は板書を写すばかりで、勉強した気持ちになっているのも困ったものだが、「アイパッド」で授業に参画でき、理解が深まったとも言い切れないのではないか。やはり両方あればいいのだ。ともあれ、授業なり講座に望む気構えが大切なことは言うまでもないが。