Keiko Koma’s 作品で得る活力
未来切り開かれるたくさんの経験を、日々ありがとうございます。
多賀城での行商の二日間を経て、翌日、昨日のビデオ講演会収録にも参加叶い、高麗さん御本人 そして高麗さんの作品と共に過ごせる幸運を絶えず実感しています。
マーブリング作品を初めて御披露目いただき手にしてから、かなりの年月が経ちました。初めは京都の高麗ギャラリーカフェ2階でした。あの日、窓際で 風にそよぐチュニックを指差し 高麗さんは「昨日わたしが染めてみたの」と涼やかな笑顔で仰い、天女が佇むようなその作品を胸にあて自分は一瞬で魅了されました。着てみると経験したことのない軽やかな体感に驚き その後、いだきしん先生のコンサート会場やラフォーレ六本木の催し等 各地でマーブリング作品に出会いその度身に着けてきました。
振り返ると 80年代のマンションブランド隆盛期を経て、以前からの仕事の繋がりで自分は今も人気ストリートブランド何社かと交流があり、展示会にも顔出し手にしてきた衣装、衣類が溢れるほどあります。見た目が綺麗だったりカッコよかったりするお洋服は 家にも巷にもたくさんあるのですが、高麗さんのマーブリング作品を着用した時の 軽快で空に浮くような体感は一度もなく、しかもそれぞれが世界で一つの一点物!自ら最近は、唯一無二の経験が叶うマーブリング作品を着用することしか しなくなりました。
衣服を身に着けるというのは 誰でもするさりげない行為なので、Keiko Koma’s 作品と他の商品との違いは実際に肌に触れて初めてわかる体験です。これは作品創りの工程が、個人的利益なく関わる方全てがボランティアで作業をし、売上(寄付)も全て寄付金としてきれいに使われていくから。だから身に着け、この世にない気持ちの良い体感が得られ、顕されているのは人の命の一瞬の光。なので高麗さんの作品は自然の空間に溶け込み、何処にもない軽やかさを伴う。
発想~工程 全てに濁りなく純度高い、高麗さんの作品たちこそ真の芸術作品。と、今回の行商二日間でも 手にされたお客様たちの様子から実感しました。
「ピンクなんて着たこと 生まれてこの方ないから」と仰った黒い服の女性が、ピンクに染まったTシャツをその場で着替えた時の高揚された笑顔。命喜ぶ瞬間に歓声が上がり、他にも年配女性がマーブリングストールを着け 嬉々として皆の拍手に応えるお姿に涙が出そうになりました。自分の亡き叔母も、行商でやってくる近所のブティックのおばさんから、歩けなくなってからもたくさんブラウスを買って毎回デイサービスに着替えて行っていたこと。葉山に住んでいた祖母は、90才過ぎて入院してからも毎朝ベッドで化粧を欠かさず すぐ外出できるような出立ちで毎日いたこと…等が想い出され、接客していてもウルウルでした。亡き祖母も叔母もこの空間に連れてきてあげたかったなぁ、と心底感じました。美しい作品に触れうきうきする多賀城の女性たちと出会い、何歳になっても美を愛でる感性が元気の源であると、かつて いだきしん先生から伺った御話甦ります。これからの行商で、まだ見ぬ多くの方をこの空間にお連れすることが楽しみでなりません。
あ、それから、女性だけではないですね。昨夜、受講生の御父様がマーブリング作品を高麗さんにお見立ていただいて喜ぶ瞳の輝き、エネルギーは 凄かったです。余計な枠が取り払われた命は、新しい作品を得て新しい命となり活きていく。いだきしん先生と出会い、空間と溶け込む命にしていただいている受講生の力を目の当たりにし先生、高麗さんの下に集って そんなパワーで行商活動していく、今後への活力を得ました。真にありがとうございます。
岩村ゆかり