現実をみること
2/3の節分でもあるアントレプレヌールサロンの日は本当にわくわくする1日でした。希望に満ちたお話をありがとうございました。
アントレの前に声楽家のお客様がミュージカルに初挑戦するというので、特に介護をテーマにした作品ということで楽しみにしていました。実際の介護従事者の方や利用者さんも参加しての舞台は本当に素晴らしくメッセージがはっきり伝わってきました。以前お店のお客様が抱えている介護の問題を聞いているうちに、お店で介護ステーションをやれないかと考え、一度方向転換を迫られたものの様々な流れから介護の現場を垣間見る機会を頂き、何が問題なのかを探ってきました。やはり先生がお話しくださる自律という問題が一番ではないかと感じていた所でしたが、このミュージカルで私も感じていたことがとても的確な表現で歌にされていたので驚きました。
やってあげること、やってもらうことに慣れてしまわずに、出来ることを奪わない。生きる自由を奪わない。大切なのは「待つ」ということ。
一番求められている「待つ」ことが一番表面的には利益に反するということが、問題を解決しにくくしていると感じていて、解決策を変化球で探す必要性があると感じていました。やはりこの作品でもテクノロジーの可能性を伝えていて、実際に一部舞台の中で紹介されていてその進化に驚きました。先生のお話でも認知症の方の運転の可能性があることにも信じられない気持ちになりました。他にも様々にずっと調べようとしていたことなどが整理され、多くの学びがあったミュージカルでした。普段、オペラではありえないスケジュールで稽古が行われたと聞いて、介護スタッフの方々が時間のない中、ひとつの伝えたいことに向けて取り組んだのだろうとその姿勢にも感動しました。舞台から客席に降りての退場では、薄暗い会場の中、利用者さんもきちんと自分の力でスタッフが見守る中、降りていらっしゃって、いきいきとしているように感じられました。
愛すること、「こと」に生起するという意味があることについて意識をしていませんでした。どんな仕事もここからスタートするならば、みんな豊かになると感じ、そこを目指していきたいと感じました。心が豊かになれば経済も豊かになり、体も健康になり、素晴らしい循環が始まるように感じるのに実際はなかなか目先に囚われ小さくなってしまう現状にあります。改めてお金の使い方を見直し、本当の豊かさを目指します。
様々に学びが多く、希望に満ちたアントレでのお話でした。節分の新しい節目の時期にしっかり現実をみて道を創ります。大きな希望をありがとうございました。