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過剰反応


昨日、吹田の事件で、高槻の女性が今日のレクチャーのキャンセルを告げてきた。「まだ犯人は逃走中だし、学校も休みなりそうだし、怖いから出歩かないことにします。」と。正直なところ、私は京都にいたので、事件のことも知らず、彼女が何を言っているのか、よく分からなかった。「まあ、来たくないのなら、仕方ないですね。」とその時は電話を切った。夜遅く自宅に戻りTVをつけると、大ニューズになっていて、大阪の知事は府内の学校を臨時休校にすると言っている。川崎の事件以来、訳の分からない殺人事件に世間が神経質になっているのはわかる。もうすぐサミットもあり、治安をともかく先行したい気持ちもわかる。しかし、これは少し、大騒ぎしすぐのようにも感じる。市民をパニックに陥れ、強権発動の機会をふつうにしていきたい意図もうかがえる。せめて吹田市周辺にとどめておくべきだったのではないか。
今日になって、犯人が逮捕され、学校も通常通りあることになり、その彼女もやってきた。「パニクッていました。」がその第一声。「いやいかなるときもパニクッていてはだめですよ。」と私が応じても、どうも彼女には通じないらしい。「だって、怖いでしょう!」と繰り返す。冷静に自分の頭で考えて、確かな行動をしていくのが一番の危機管理だと思っている。そして、自分のやりたいことを精いっぱいやってこそ自分は成長していくのだと思う。昨日の講座で確認したところだ。

前の席の人に、「楽しみなんですね!」と言われたが、いだき講座ほど楽しいことはないではないかと思う。(今日も来なかった人のことが気になる。)ただ、わたしは「過剰反応」していないつもりだ。言葉の大切さについて、あらためて気持ちを引き締めて伺ったのであるが、あの場では、「言葉」以上の電波が飛び回っていて、まずは体が楽になり、頭が柔らかくなり、内面がワクワクし、心が躍るような感じになってしまう。先生のユーモアやジョークに笑っているうちに、すっかり楽しい気分になってしまう。(おかげでメモがちっとも判読できず、理屈が通らないことばかりが多く、頭が混乱してしまうのだが……。)国語の教師失格だと思いながら、妙に明るい気分で、今日の青空を楽しんでいる。ありがとうございました。

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比叡山より
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盛岡「高句麗伝説」にて