深まる秋の日

先日久しぶりに訪れた盛岡で、コンサートホールへと向かう道すがら、街路樹の紅葉した葉が一斉に北風になびいて音をたてていました。その光景が今も深く心の奥に残っています。
紅葉した木々の葉のそよぎがたくさんの涙の光に満ちているように感じました。悲しいとかそういう感情を伴わず、けれど深く心動かされ、今も胸の裡にあり続けています。
東北の地に生き、いまは二人とも亡くなってしまった義両親が心に浮かびました。
もっとしてあげられることはなかったのか…。二人に対して、開ききっていなかった自分の心を思います。
盛岡のコンサートの経験を経て、とても深いところから、心の頑ななものが溶けていっています。
微かな心の変化を感じ、大切にして、秋の一日一日が深まっていきます。
本日の三鷹 風のホールでのコンサートに参加出来ますことを、ありがとうございます。