異空間 … 尊い一時

新生 高麗屋さんに於ての「高麗恵子語り」。嘗てのカフェ哲 オープンから高麗屋～新生 高麗屋への経緯をお聴きするに連れ、哲サロンに通っていた日々、海外コンサート～Keiko Koma海外作品展への日々…様々な場面が眼前にコラージュのように甦りました。総ての過去はここに集約し、今新たに飛び立つ時と実感します。高麗さんの御声の倍音心地よく 包まれるような音の反響に身を委ねていると、テヘランで訪れたモスクが浮かび コーランが全身を包むように響く体感を想い出しました。まるでムハンマドの御話を聴く人々の中にいるようでした。コーティングされていないという木の壁材の温もりは見た目も美しく、異空間のサウンドを生み出し 高麗さんの御声が全身に溶け込んでいきました。先日 ここで話された いだきしん先生の御声も、この場でお聴きしたら さぞ更に美しく響き渡っていたのだろうと想像し、帰宅後 また配信を拝聴しました。
「花 華」の一時では、高麗さんの淹れられる美味しいコマゲシャ珈琲と極上のスウィーツ。「語り」後の話し合い前には マーブリングカードに言葉を書く時間をいただき、詩が生まれ 真の始まりなのだ と能動的に身からわかっていきました。味覚 聴覚へのご褒美。そして自らの表現 顕る機会をいただき真にありがとうございます。
岩村ゆかり