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原点


1月2日京都でのコンサートをありがとうございました。

1月2日は母の命日でした。正確には死亡推定なので命日とされた日でした。死後数日後に発見した時に対応してくれた救急隊員の方の「これから警察の人が来て、いろいろ聞かれるけどがんばるんだよ」と小さな優しさをくれたこと、普段人当たりのいい近所の人から手のひらを返したような態度と言葉を受けたこと、人の表と裏を同時に見る中で、なぜちらっと感じた違和感を無視して母のもとに行かなかったかと自分を責めるばかりの日々でした。そこに喝を入れて救い出してくれた先生のコンサートが母の命日にあるという巡りも、また不思議と感じながらの第一部冒頭でしたが、同時に珍しく苦しい始まりでもありました。

第一部では完全なる祓いの音、講座の二日目の体感を思わせるような、体の周りに張り付いている余計なものすべてをそぎ落とされているような感じでした。残った体の中心にあるのは自分自身の今の仕事の原点。「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」が最後の言葉であるように…ということを改めてかみしめました。

第二部では体がだいぶ楽になっていました。年末の高句麗伝説以降、空間にあぶりだされた魑魅魍魎のようなものがわさわさといる気がしてならず、コンサートが待ち遠しい日々でした。神性の顕れる時代に、新春の桜吹雪の中、冴え冴えとした光放つ月の化身のような存在顕れ、京都の大地を光で包んでいきました。同時に体の細胞の一つ一つが先生の音に呼応して光放つように感じられ、生きて在ることの不思議な充足感に包まれていきました。

今回は本当に参加するのにこれほど困難だったコンサートはないと感じる状態で、自分の在り方を考えざるを得ませんでした。連日であるにも関わらず、救済の道をありがとうございました。

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