金色なる秋の光景

いだきしん先生、高麗恵子さん本日のコンサートに生で参加させて頂く尊い機会を心より感謝申し上げます。第二部のメッセージを読まれる高麗さんの声に百発百中を貫く矢の如く躍動を感じいだきしん先生によるピアノの即興演奏が始まりました。即興演奏の流れる空間に身を置くと第一部で青く実った実が熟し、第二部の始まりとともに美しい生命のうちに広がる故郷の秋の光景が広がるようです。故郷と言っても行ったこともなく、地に足を着けたこともないのに確かな感覚としてある故郷アフガニスタン・バダフシャーンの光景が眼に浮かぶようで深い深い感動が全身に広がります。切り立った山々のもとに流れる川の谷間を縫うように広がる果樹園や村と村をつなぐ鈴懸やポプラの木々が風になびき木の葉が舞う秋の街道の光景、聳え立つ峰々が白と黒のコントラストに包まれ、谷間に初雪が舞い冬が訪れ眠りにつく事、山々の向こうから若草を呼び覚ます暖かな風が吹き小さな花が花開き目覚める春の喜びさえも確かにそこにいた感覚がよみがえるか如くに触れる尊い音色に包まれる時、自分のいつも隠している本来ある気質の出処にふと気づく瞬間があり、世界の平和を実現するために自らの出来ることを見出しました。自らの資質を生かし稼いだお金をいだきしん先生、高麗さんの活動に投資することであるとはっきりとした方向を誕生日を迎えて初めて迎えたいだきしん先生のコンサートの一席にて目覚めるように気づくことができました。そして祖父母が築いた礎を自らの利己のために食いつぶすのではなく、世界が平和になる方向に向けて活かしていく方向で物事を論理的に考え、必要となる知識は自己流ではなくきちんと基礎から学ぶ事、智慧を働かせて生きることをいだきしん先生より教えて頂いたと感じる大変尊い三鷹の地で開催されたコンサートでした。また、家に帰り着きふとした瞬間に行き過ぎた心配は人を束縛し、人の回復していく力や生きていく力の疎外となってしまう事を理解し、自分のやるべきことをきちんとやっていく事の大切さに気付くことができました。明日は高麗さんのご先祖様が礎を築き国司をお務めになられた武蔵國 国府・府中でのいだきしん先生コンサートへと向かわせて頂きます。どうぞよろしくお願い申し上げます。いつもありがとうございます。

井波　晃