「ほんの小さな勇気の集合」

今日から、別の学校の「放課後講習」なるものに出かけた。頼まれれば、それがあまり稼ぎにならなくとも、とにかく引き受けることにしている。初対面の初授業ほどワクワクするものはない。ほんの少しの勇気はいるが。そして、生徒たちにも、「国語」について、なぜ勉強するのか問い掛けながら、ちょっと別の視座に移行する勇気、手を挙げて発言する勇気、選択肢を迷いつつも選ぶ勇気の必要を説く。そしたら、たまたま読んでいた、川辺徹という若いい人の小説、『流星コーリング』に、「人生とは、ほんの少しの勇気の集合なのだ」という素敵な言葉を見つけた。十分な用意や充実した勉強がなくとも、とにかく、一歩前へ進む勇気が、結局は変革につながるのだと思う。素直に謝る勇気や、正直に自分をさらす勇気、ともあれ声を掛ける勇気などが、まず必要だと思う。

因みに、この川辺徹さんが、別のところで、「言葉と音楽が結びつくことによって生まれてくる力は、ほんとうに不思議なものです。」と述べていたので、共感する。音楽はともあれ、音律と結びついた短歌などにも、それがいえるのではないかと考えている。（2022.5.13.）