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悩み多き高校生


なにか違和感を持つことが大事、何か自分とのズレを感じることが重要という評論文をやったので、その高校二年生たちに作文を課した。「自分の違和感について書いてみよう!」と。ほとんどの生徒が、わりと丁寧に書いて提出したので、わたしの方が驚いた。

やはり高校生は悩んでいるのだ。部活やゲームで楽しく青春を謳歌している、なんてありえないのだ。理系を選択したこと、大学進学への不安、親友に巡り合わないこと、個性を尊重しない学校教育、何か面白くないこと、勉強に集中できないこと、コロナ禍が終焉しないこと、不安が多いこと、なかなか素直になれないこと、必死に頑張るのに、結果が得られないこと、など。

中でもユニークだったのは、「なぜオンライン授業一本にしないのか」「デジタル化をもっと推進すべき!」という意見、また、「正義」とは何か、ロシア流に考えれば、絶対的正しさは悪になるということを指摘し、悩んでいる男子がいたこと。まさにちょっと立ち止まれば、「違和感」だらけということか。

どういってやったらいいのか、わたしは分からないが、とりあえず、一言コメントを全員に書いてやった。「多様性に生きることは大変だけど、優れた思考力が人喩ですね。」とか、「ともかく肯定的に受け止めて、自分を変えていくきっかけにしよう!」とか、「まあ新しい出会いを求めよう!」とか。(2022.5.2.)

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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて
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