山の音

山の家へやってきました。高麗恵子さんがいらっしゃる山の音。昨日の朝よりも、木々の新芽が胸にふくらむように成長していて、水色の空のなかに新しい生命を広げていています。家の前の花桃も空に近いところからほころびはじめ、山桜も蕾がふくらみ、えびね色があらわれて、まもなく咲き始めるよと笑っているようです。
何より山の鳥たちは、高麗恵子さんの「風の便り」がうたわれているのを知っているようにおはなししています。鳥たちには、空間通信網があるようで、街に降りても大変美しい鳥の声がして、お会いしたかった方々にお会いできます。いだきしん先生の音と高麗恵子さんのお声とひとつになっている「風の便り」をおききすると、高麗さんの生命が通じているひろーーく深い世界を感じる経験ができて、世界に宇宙に、本当に人間の深いところに発信しておられることを感じ涙あふれるほど感動します。
　京都での講演会の1日目。新緑の新しい世界をまとうように、早緑の風のように高麗恵子さんが登場され、ものすごいエネルギーで世界中を一気駆け抜けるような講演会でした。ぐずぐずするんじゃないと言っていただいた体感です。ビデオ講演会でも、正確にお伝えして、けりをつけていくこと。どんどん伝えていくことを学びます。
　今日の御所南の高麗屋さんにて展示されるマーブリング和紙の書などのレイアウトを高麗恵子さんがしてくださる場面にいあわせた時、書を机に置かれていくと、新たな流れがそこにできていくようで、たいへんにワクワクしました。美しいいのちの水と風の流れです。そんなふうに歩みたいと心のなかでつぶやいていました。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。