いつものように、いつもでなく

既に日付が変わってしまいましたが、朝目覚めた時の体感から熱が下がったと分かりました。体温計で測ってみたら37度5分でした。不思議ですが自然と体が動き、仕事に行く準備を始めていました。会社に行ってしまえば、幸か不幸か熱があろうがあるまいが、二日分の仕事に追われ気づけば夜9時でした。いつものように地下鉄のホームを一番後ろから前の方に歩きながら、無意識のうちに人を見ていました。ホームを歩く前の人の動きが少しおかしいとか、電車を待つ人の中でもこの人と同じ車両なら大丈夫かなとか考えていたのです。そのことに気づいた時、東北と東京の応用コースで立て続けに先生が教えて下さった、アノミーのことがあったからだと理解しました。電車の時間を確かめようと電光掲示板を見たら、テロップで小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅の文字が見えました。何も知らずにそのまま電車に乗り込み、携帯電話でSNSを見ながら帰宅しました。テレビをつけるや否や、小田急線内の事件を知りゾッとしました。ついさっきまで私が電車の中で、ある種没頭してSNSなどを見ていたら、一体どうなっていただろうと考えてしまったからです。先生が仰った「アノミーを忘れないで下さい」が蘇ります。隙を見せてはいけないのだと分かりました。決して他人ごとではなく、明日は我が身に起こる可能性があるのだと、改めて自覚した出来事です。かと言って神経質では参ってしまいます。内面を豊かに強くするしかないのだと、認識を改めました。まさか、こんな時代が来るとはと複雑な思いの今です。