自律のはじまり

「自分」を分母に「問題」を分子におく分数式、分数式の読み方としては「自分」分の「問題」をホワイトボードに書いて、いだきしん先生に教えていただいたことがあります(最下段の画像参照) 。もう随分前の応用コースだったと思います。「自分」が大きくなればなるほど「問題」は大きくなり、逆に小さな「自分」は小さな「問題」しか考えられないとのお話でした。数学を使った先生の人生の例え話はわかりやすく、シンプルに人生を理解すると同時に数学の愉しみも満載です。

この「自分」分の「問題」はかつて自分が「世間」に気を取られ、縮こまっている時はあまりにもちっぽけな自分が小さな「問題」に縛られて動けなくなっているのがわかり、思わず笑ってしまい、その笑いで解決することが多かったのです。連続コンサート経験後は「自分」が変わりました。経験を正確に言葉では表現出来ないながらも、先生のピアノで愛、宇宙の三段階前の世界、魂などを経験させていただき、先生のメッセージによって少しは頭も追いつき、これまでとは違ってコンサート経験が生命の内に溶解していく状態にあります。ありがとうございます。

「自分」分の「問題」の「自分」も「問題」も大きくなっていき、狭かった「全体」も緩やかですが膨張して来ているのを感じます。しかし、そのことがわかればわかるほど先生の存在が遥か彼方に広がっていて、ずっと前からそのように「ある」ことが同時にわかるようになっています。この状態はもしかすると数学や物理の数式で表されるとシンプルに理解できるのでは？と閃きます。先生から学校教育の弊害をよく教えていただきますが、まさに今経験しているこのようなわかり方が「勉強」であったなら、数学も物理も理解力は深まり、学問する愉しみに接近していったかもしれないです。

自律は自分で考えることからはじまり、自分で考える身体の基礎を長い時間をかけて創っていただき、今回の連続コンサートはしっかりと自分で身につける経験だったことをわかります。いつも豊かな経験の場をありがとうございます。