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天の街


一昨夜「同調圧力」を読み終え、いだきしん先生の御講演中に蘇った 数ヶ月前の出来事が、自分の身に汚みとなっていたことをはっきり自覚しました。自分は会社員時代、某業界と言われるところに嘗て生息し 業界仲間内(ほぼ男性、女性は2人)の あるスモールサークル、暗黙了解のネットワークの中で 数年前まで連絡を取り合い 長年たまの会合に参加していました。その連絡がある時から途切れ、数ヶ月前 その元仲間の一人(女性)と再会した時に 自分だけに連絡が来ていないことを知りました。話を聞くと、ある時 自分のした某提案が曲解され よかれとしたことが全て真逆に受け取られていたことが判り、要はハブかれた訳です。元仲間と思っていた人達は海外出張や赴任も多く、欧米と関わる仕事がメイン。聞けば各々 今は業界の中で知れた役職に就いています。長年に渡った過去 海外でも何度も会い、皆でプライベートの旅行にも一度ならず行った間柄でした。国内だけの常識を嫌い 自分たちは 会社内でアウトローだと常々共感していた(かに見えた)人達が、実は最も日本的な「世間」だった。誰も事の真偽を本人には聞かないまま、身内の噂話レベルの判断で異分子を排斥する。いだきしん先生からある時、使われている霊統の繋がり内にいる時には仕事になるが、その繋がりは使えなくなったら使い捨てされる。この御話を伺った時、自分は 使い捨てされ早死にする直前に 先生にお会いでき、或る霊統から外れ 新たに生きられるありがたさを実感しました。霊統から外れたことが この「世間」の反応(根拠の曖昧な排斥)に大きく関わることも、先生が話され 世間が浮き彫りになった今 よくわかります。世間には、社会と違い 通念も理念も個人の実態も無いからです。ずっと整理できず前に進めなかった嫌な感じ=遠い過去に纏わる汚みが、先生の御話の場にいるだけで消えていきました。

そして昨夜、盛岡での いだきしん先生コンサート。先生の音広がる空間は、ふわふわの雲母にかかる流星群はためく空に流星が舞い宙を舞い踊り…。書籍「同調圧力」では『世間は今後もなくなってはいかないから 幾つもの小世間を往き来することで息苦しさを軽減する』との提言に止まり この世で生きる限界を感じましたが、先生の音は小世間など浮かぶ余地もない程の別次元。とてつもなく大きな宇宙を舞う心の旅が 時を超え続いていく真の体験であり、先生の音より「世間」を払い祓い超えていく経験はない、と胸広がり安堵に満たされました。

2部の途中、今 再開発で無くなってしまった、子供の頃から親しんできた 渋谷から恵比寿へ抜ける線路伝いの小道、賑やかな歌舞伎町の光景が浮かんできました。10代から遊び場として歩いた街が根こそぎ無くなり、かつての面影の残らない 自分の記憶の中にしかない街になり 人為的に壊滅させられ荒廃していく様子を見、身を切るような寂しさを感じていたことに気付きました。この日 いだきしん先生が 各々の内面で繋がる宇宙、銀河鉄道が走る天空への道を顕してくださったことで、いつも内面一つに広がる空間がある。其々の身体を奏でる、全身に共鳴する光の音色が降り注がれる街がある とわかり、寂しさも無念も払拭されていきました。先生の音が創る街。天の街。自分の中に柱立ち、建前の御祝いの如く慶びに包まれ これから新たに生きる気概に溢れています。美しい時を真にありがとうございます。
岩村ゆかり

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