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3/11府中の森芸術劇場コンサート


3/11という大切な日に府中の森芸術劇場どりーむホールのコンサートに参加させて頂き、素晴らしい経験を誠にありがとうございました。

第一部では、人の痛みや苦しみ、まして同じ日本の国で起こった大きな悲しみ、いだきしん先生の表現して下さる場に共に居させて頂き経験させて頂きました。自分自身の中からも空間に溶けて解放されたように感じた後、去っていった人を弔う時に花を捧げる、そういう人間の心の美しさを感じられました。
第二部では、身近な人の死として父を想いました。当時の写真を見ると、年齢よりもっと歳をとっている様に見え、きっと生きることが困難だったのだと今は感じられます。優しくしてあげたら良かったです。当時は子供で、自分の恨みでいっぱいでした。父は障害の子供と健常の子供の統合保育をする保育園を日本初で立ち上げようとして、世間から相当なバッシングを受け、精神的に負い目を受けてしまったそうです。最近乙武洋匡さんのYouTubeにて、外国に比べて日本の障害を持つ方は周囲の人に物を頼み辛いし、健常と言われる方も障害を持つ方にどうサポートしていいのかわからないという「心の壁」が存在することが根本的な問題とお聞きする機会があり、父がやろうとしていた事が実際機能していれば、その解消に多いに役立ったであろう事を知りました。演奏をお聴きしながら、人には優しさが、社会には愛が必要と感じ、愛は「ここ」に在るのです。この経験が社会に必要とわかりました。また、愛を経験すると生きる状態が変わることもわかりました。愛がわからないと方法ばかり考えて行き詰まりますが、愛を経験すると方法でなく気持ち、気持ちを表現することが大事とわかります。アンコールでは、若い頃の私に、今の私が「あんたはもう数年経ったらいだきしん先生に出会えて今在る恨みは全部解消されて愛を経験出来るんだから、生きている間に父親に優しくしてあげな」と言ってあげたかったと感じ胸が詰まり涙が出ました。
素晴らしい経験をありがとうございました。

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