2つの海の中で

三鷹での連続コンサートの2日間をありがとうございました。危機を痛切に感じる時代の中で希望の灯火と感じました。

初日は激動の海に浮かぶ波のように感じました。とてつもない大きな存在が身を貫くようにあり、幾度も天からの鳴動が聞こえ、雷のようなそれに驚き、辺りを見回してしまいました。
激しく響き渡る音は渦をまき、まるで宇宙の創生の只中にあるようで、融合し溶け合う光の粒子の美しさはまるでマーブリングのようでした。音の激しさは祓いと新しい創造なくして先は創れないことを教えて頂いているように聴こえました。

2日目の昨日は豊かな大海に浮かんでいるようでした。いろいろ思い患うことが多い日だったにも関わらず、演奏はどこまでも優しく受け容れて頂いていることを感じました。不確かな時代に本当は先生のコンサートを求めている人の多さと、同時に入る邪魔の多さにあまりにも本質から外れている人間の在り方を思いました。不可能なのかもしれないと自分の道に迷いが生じる時に、どこまでも純粋で透明な水色の光に包まれて心が溶けていきました。

地球が新しく生まれ変わるように感じるコンサート、先日参加した環境問題のセミナーで聞いたタイムリミットはほとんどの人が他人事では済まされないことであると解りました。そのこともあり、昨日のコンサートメッセージが身につまされました。そして新しい地球、新しい生命、新しい種、昨年末のexodusを思いました。

不可能を可能にするのは熱い思いと高い志、そして深い愛と、そう先日亡くなられた方がおっしゃって実践されてきました。私もそう在れるだろうかと思うと共に、挑戦しなければ人間としての先がないこともまた感じ、気持ちを新たにしました。そして不可能を可能にする先生のコンサートがあることが真の希望です。はじまりの時をありがとうございました。