KEIKO KOMA Webサロン

驟雨あり!


体調が悪く、やる気が出ず、“死に至る病”の浪人生が、やっと塾に来たので、やれやれと思うが、顔色も優れず、声も弱く、憔悴しきっている。「お母さんは、何も心配なさらないの?」と聞くも、「何もわかろうとしてくれず、頑張ってね。」ばかりと不平を言う。

「診る」「書く」「聴く」の道を辿ってみたら?

そう言って、知人の精神科医から聞いた、「心クリニック」を訪ねて、診てもらうこと。(今日の高麗先生の書き込みにもあったが)とにかくノートに自分の気持ちを書き出すこと。そして最後に、10月からの「イダキシン・コンサート」に参加し、サウンドに耳を傾けること。の3点を語る。以前、心療内科の診断を勧めて、親に誤解されたこともあるが、今回は自分からも、それを口にしたので。しかし、今日はそれも気が進まないとのこと。「書く」というと、小説のような作品を創作することと思っていて、自分の心を書きつける習慣を持たないので、あまりいいことを聞いたような顔をしない。さらには、コンサートは以前一度体験していて、よけい体に直面させられた覚えがあるものだから、パンフレットさえ持ち帰ろうとしない。それでも、やや表情が明るくなり、また火曜日にと言って帰って行ったので、「仕方ないか」と思った。しかし、もうどっと疲れて、一時間ほど寝てしまった。

気晴らしに、神戸まで買い物に行く。すると、晴日一転、驟雨に見舞われた。仕方ないので、喫茶店で雨宿り。多和田葉子『星に仄めかされて』を読む。失語症の青年が、他者が自分の本心を語っとき、話すようになるストーリーだ。雨上がりの道を辿りながら、わたしは、かれに自分の本心を語ったことを確認する。火曜日にまたアプローチしよう!

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高麗恵子ギャラリーにて
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レバノンから
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NPO高麗 東北センターにて