驚きと感謝に充ちて
全編ノンペダルと伺い、耳を疑いました。
いだきしん先生が、当時のピアノで「斎藤忠光コンサート」を始められた時に受けた衝撃が、再びよみがえります。
音が始まるや否や、
これほどまでに存在を近く感じたことはない、と感じました。
存在に包まれ、抱かれ、幸せに満ちた至福の時を、これまでも幾度となく経験させていただいて参りましたが、
此度の音は、さらに直に、深く、からだの奥へと届きます。
可笑しな表現かもしれませんが、存在が生々しく、音となって、まっすぐに射し込んでくるのです。
細胞も、内臓も、からだのすべてが、それぞれ異なるリズムを刻みながら、ひとつに合っている。調和して働いている。
宇宙も自然も、生きている人も、身体を脱いだ魂たちも、すべてが呼応している。
長い年月、
そのリズムから外れてしまったのは人間であり、
そのズレが地球を巻き込む危機を生んできたのではないかと感じました。
中学一年の時の先生に起こった出来事。
知るはずもなく、
生まれてもいない時であるにもかかわらず、
どこか知っていたような光景が内にあらわれます。
熱い涙が溢れ、
大いなる存在、すべての生命と共に涙するのです。
呼応する救いのリズム。
新たなる時のはじまりも告げる素敵なリズム。
終盤には、開闢の光景が身の内から広がり、
体内から光が弾けるようなエネルギーに満たされました。
長い年月、宇宙や自然のリズムから外れてしまった人間のズレまでも、
音によって整え、調律してくださる先生のお働きに、
ただただ驚き、深く感謝するばかりです。
思いきり拍手と手拍子をしましたので、
今もなお手のひらが痺れています。
お誕生日に、
最高のプレゼントを贈ってくださり、
ありがとうございます。
