KEIKO KOMA Webサロン

新しい風のみち


三鷹の地でのコンサートの時、いままで感じられたことのないピアノの音がまるで一歩一歩進んでこちらに向かってきているようにきこえ、息をのみ身じろぎも、まばたきもせずじっとおききしました。ピアノの弦のなかに潜んでいた奥の弦から向かってきて、「あなたはどうするの?」と問われているようで、今朝になっても心のなかに鳴っています。
子供の頃、「花は自分の時間で咲くのに、なんで人間は自分の時間で咲けないの?」と母とおつかいの帰りの坂道を歩いていたときにきいたことを思い出しました。
そして2部がはじまった時、自分にとってはなんでこんなにかなしい音があるんだろうと、先生の音がきこえ、かなしいことを見ないようにしている自分に気づきました。まのあたり見るのがこわかったです。けれど、そのあとメッセージにあった「風光る」音へ連れて行っていただきました。最後は涙涙でした。
コナールに帰り、高麗恵子さんの詩集を置いている展示台を掃除し、配置も新しくしました。先生のサウンドで、新しい風が通るように空間に流れて、流れをつくっているようです。そして、マーブリングカーテンが音をきいて息をするようにふくらみ、そのうごきは、あまりに美しくて、涙が自然とあふれるほどです。訪れてくださる方がよい時をすごせるよう、はたらいていきます。
ありがとうございます。

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比叡山にて
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コンサートについて
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いだき京都事務所にて