風　愛の導き

風が強く吹いて、大きな木がゆっさゆさと揺れ、様々な色合いの緑が太陽の光を受けてきらきらと輝き、見知らぬ異国の地にいるような、それでいて遠い懐かしさを感じるような、そんな一日の始まりでした。
5月24日、すばらしいコンサートを経験出来、心より感謝いたします。
コンサートの最中、ものすごい存在を感じ始め（この方はいったい誰･･？）と思っていましたが、或る瞬間、それは先生そのものだと分かってびっくりしました。全ての音が先生そのものでした。風は先生そのものでした。
繊細で詩のような風、力強く厳しく心身を洗い浄めてくださる風、内面深く浸透してすべてを分かってくださる風。最後はみんなが風になって、世界中に光の華を咲かせながら吹き抜けるようでした･･。
先生の深緑色のお着物にも、コンサートでの風の色合いと香りを感じ、魅入られました。

いつもよりも長いアンコールでは、みんなで手拍子をすることがとても心が温かくて幸せでした。最後に先生が笑顔で、両手で大きな輪をつくられたとき、内面はどこまでも境目無く、大きくて丸くなっていました。何にも無いのに満たされていて、一人でもみんなと居て、安心で、温かく、やさしいのです。2時間、椅子に座っているだけでここまでいのちの在り方が変わってしまうとは･･。先生のお働きは本当に凄いとしか言葉がありません。

苦しかった20代の頃から、風が吹くとふっと心が明るくなり、生きていこう･･と希望が灯ったことを思い出しました。
今は苦しみも孤独も無くなり、一瞬であった希望は永遠へとつながりました。
ずっと共にあった風でした。
今、多くの人達とともに、新しい風に順って生きていきます。
このたびの素晴らしい経験を、心からありがとうございます。